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第13話 戦争


 「戦争があって困る人はもちろん沢山いる。」


 「戦争がないと困る人もいくらかいる。」



 軍事産業、武器商人は「戦争がないと困る」だろう。

 戦地で血を流して死んでいく人たちに、例えば武器商人はどういう思いを馳せるのか。想像などしないのか。想像していたらそんな商売できないのか。


 ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの使い道には納得がいかず、ダイナマイトで得た莫大な財産でノーベル賞を創設した。良い方向の成果を生んだ研究に対して。


 (フィクションではあるけれど)トニー・スタークは武器商人であったが、戦場で自分の会社が作る武器を目の当たりにし、武器商人をやめ、そしてアイアンマンになった。


 I am IRONMAN.(私がアイアンマンだ。)


 カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した映画『逆転のトライアングル』にも武器商人の老夫婦が出てくる。老夫婦は、海賊が投げ込んだ自社製の手榴弾で死ぬ。


 武器商人は、実際に自分がどれほど悲惨な結果をもたらしているか身を持って知らないと、どうやら理解できないようだ。


 戦争。日本が参戦した最後の戦争が終わって80年経つ。そろそろ日本人は戦争の痛みを忘れてしまっているかもしれない。


 アメリカは様々な場所で戦争をおこなってきたけれど、アメリカ本土は基本的に戦場にならない。

 トランプ、プーチン、ネタニエフ、三者三様にみなとんでもないことをしでかしているけれど、彼らは彼らなりの正義があるのだろう。

 プーチンがイスラエルとイランの仲介に乗り出したというのは何かのジョークかとも思ったが本気らしい。

 ウクライナのゼレンスキーとトランプの口論。

 みんな、めちゃくちゃだ。でも、実際に血を流すのは彼らではない。


 戦争はなぜなくならないのか、と憂うよりも、戦争がなくならない理由にしっかり目を向けないと。


 残念だが、戦争はなくならない。


 第二次世界大戦の前触れである日中戦争の開戦に日本共産党は反対した。そんな政党も現在の日本では公安調査庁の調査対象。


 わかるかな?わからないとね?

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