掃き出し窓もカーテンも閉めて、暗い寝室で、俺はベッドに上がる。するとレイナも上がってくる。
履いていたジーンズと、ボクサーパンツを脱ぎ捨てる。
綺麗なレイナの瞳を見つめながら、俺の右手は俺の中心へと伸びる。左手には、何枚か性急に抜き取ったティッシュを握っている。
「見てて、レイナ」
右手を動かす。レイナの目は、俺の中心に釘づけになっていた。
その事実だけで俺の熱は異常なほどに高まっていく。
体中がじんわりと汗ばむ。呼吸が速くなる。脚にぐっと力が入る。
漏れ出たものが手のひらまで伝っているのがわかる。
ああ、レイナ。俺のレイナ。
二十年前の約束を俺に果たさせるために、きみはあの夜、あの場所にうずくまっていたんだろう?
同じラブラドール・レトリバーの伴侶を得て、六頭の子の母となったレイナ。
俺が大学生のころに死んでしまったレイナ。
犬の命が短いことなんて、わかっていたはずなのに……!
「ああ、やっぱり……レイナの舌は気持ちいいな……」
俺は涙を流しながら果てた。