もう春休みだから、これを先生がよむことはないけれど、これはレイナとのおもいでだから、さいごにレイナへのお手がみをかきます。

　レイナへ

　はなれてくらしていても、レイナはぼくのだいじな家ぞくだよ。レイナのことがずっと大すきだよ。

　あのね、レイナのあたらしい家ぞくの人がね、1年に1かいだけ、レイナに会ってもいいって言ってくれたよ。だから、まっててね。お母さんと会いに行くからね。

　ぼくたち、おりひめとひこぼしみたいだね。

　ぼくが大人になって、お金をかせげるようになったら、またいっしょにくらそうね。

　南野けいた