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第14話_私の恋は、神(運営)公認の乙女ゲームになった

《探訪者『佐倉詩織』は、各ステージごとに、三人の創造主の中から一名をパートナーとして選択する義務を負う》


義務。

……ぎ、む……?


パリーン。


遥か彼方で、私のけなげな常識が木っ端微塵に砕け散る音がした。

なんだろう、この感覚。徹夜で仕上げた企画書を「方向性が違うから全部やり直し」と突き返された金曜の朝にも似た、圧倒的で理不尽な絶望感。しかしスケールが宇宙サイズだ。

目の前には、私という名の呪われたトロフィーを巡って、火花を散らす三人の超絶イケメン創造主(かみさま)。


一人は、私の主(あるじ)であり、私の神様(おし)であり、その罪ごと愛してしまった光と絶望のガーディアン、K様。

「詩織、僕を選べ。君を救えるのは、僕だけだ」

彼の夜空色の瞳には、『君を絶対に守る』という鋼の意志と、『もし他の男を選んだら泣く』という子犬めいた不安が同居していて、私の庇護欲ダムは決壊寸前だ。


一人は、ネオページア大陸のトレンドと商業的正義をその一身に体現する、絶対的トレンド女王(クイーン)、キラ☆姫宮麗子様。

「当然アタシと組むわよね? 最強の装備と最新トレンドの知識で、他の二人をぶっちぎってあげる! 勝利(バズ)は、アタシの十八番(おはこ)よ!」

スマホ型のステッキをキラリと振り回し、勝利を確信したウインクを飛ばしてくる。全身から発散される陽キャオーラだけで、私の陰キャHPはゴリゴリ削られていく。


最後の一人は、美しくも残酷な退廃の帝王(エンペラー)、紫苑様。

「さあ、詩織。最初のゲームは、誰と踊りたい? どの道を選んでも、美しい絶望が君を待っている。僕の手を取り、真実への扉を開こうじゃないか」

アンニュイな色香を漂わせ、ビロードのような声で囁いてくる。そのアメジストの瞳に見つめられるだけで魂が絡めとられ、MPがごっそり持っていかれるのだから、もはや精神攻撃(デバフ)に等しい。


無理。無理無理無理無理!

乙女ゲームなら歓喜の舞を踊りながら全ルートを3周する豪華すぎるシチュエーションだ。だが、自分の命と推しの未来を懸けて「選べ」と迫られる現実は、拷問以外の何物でもなかった。


どの選択肢を選んでも、残りの二人から怨嗟と嫉妬の波動(物理)を叩きつけられ、良心がスーパーノヴァを起こして爆発四散する未来しか見えない。

胃が痛い。呪われた左腕より、ストレスで縮み上がった胃のほうがよっぽど痛い!


「あ、あの、ちょっと待ってください! いったいこれは何なんですか、『創世の祭壇レース』って!」

私の魂からの叫びに、無慈悲に答えたのは、再び天から響き渡る感情なき『原初の管理者(運営)』のSYSTEMボイスだった。


【回答:本イベントは、ネオページア大陸の活性化を目的とした全ユーザー参加型の特別大型企画です。対象者(K、キラ☆姫宮麗子、紫苑、佐倉詩織)の動向は、特別チャンネルにて全探訪者(ユーザー)にリアルタイムでストリーミング配信されます】


「……はい?」


【なお、レースの各ステージにおける各チームの活躍は、探訪者からの『応援(ギフティング)』、『閲覧数(PV)』、『創作支援ポイント』として数値化され、総合ランキングに反映。上位者には豪華賞品(新規ワールド作成権、限定アバターパーツ等)が授与されます。探訪者の皆様、推しチームを応援して、ネオページアの未来を共に創りましょう!】


……。

…………。

………………。


悟ってしまった。

私の恋と戦いと受難の日々は、どうやらネオページア運営の『大型テコ入れイベント』のダシにされたらしい。


昨今のネオページアは、門外不出の謎の分析レポートによると、マンネリ化が課題だった。『異世界ファンタジー』『悪役令嬢』といった特定ジャンルの寡占状態、ランキングの固定化。大手競合サイトに対抗しうる、何かド派手な起爆剤が求められていた。

そこで白羽の矢が立ったのが、このトップ創造主三人と、呪われた一般人(わたし)が織りなす、予測不能の愛憎劇(コンテンツ)というわけだ。


私たちの行動一つ一つが、PVとランキングに直結する。

私が誰を選ぶか、どんな会話をするか、その全てが今この瞬間、何十万、いや何百万という探訪者たちに見世物にされているのだ。

その事実を理解した途端、顔からサッと血の気が引いた。


「どうしたの、顔が真っ青よ? トップアイドルになった気分はどう?」

麗子様がケラケラと笑う。笑い事じゃない! プライバシーの侵害で訴えますよ、運営様!


「なるほど。我々の争いをエンターテインメントとして消費し、サイト全体の利益に繋げるか。相変わらず、えげつないことをするな、管理者(アドミン)は」

紫苑さんが冷ややかに分析する。心の底から同意します。


「……詩織が、見世物に……」

Kさんだけが、わなわなと怒りに震えていた。私にこんな辱めを与えた運営への、純粋な怒り。その気持ちが嬉しくて、泣きそうだ。


感傷に浸っている暇もなく、管理者(運営)からの無慈悲なアナウンスが続く。


【それでは、第一ステージの課題を発表します】

【課題:『名もなき物語の森』に隠された、三つの『失われた聖句(ロスト・タグ)』を発見し、最も多くの『信仰(いいね!)』を集めよ】


【『名もなき物語の森』とは、人気ランキング圏外の膨大な作品群が眠る広大なエリアである。大手人気作品の影に埋もれ、誰にも読まれることなく消えていく物語(ワールド)の中には、かつてネオページアで栄華を誇ったが、今や忘れ去られてしまった『聖句(タグ)』が眠っている】


【発見した『失われた聖句』に、新たな解釈や魅力を与え、それを探訪者たちに提示せよ。評価基準は発見の早さだけではない。『新規性』『意外性』『熱量の高さ』など、多角的な『信仰(いいね!)』がポイントとなる。パートナー選択を開始せよ。制限時間は、この砂時計が落ちるまで】


ドサッ、と。

天から巨大な砂時計が降ってきた。サラサラと落ちていく砂が、無情に私の決断を急かす。

課題の内容は、まるでネオページア運営の苦悩そのものだ。『人気作ばかりで、多様性が失われている』という現状への、自虐的で挑戦的なメッセージ。謎の分析レポートでは、「多角的評価軸」や「どんな作家・読者でも楽しめる場所」という理想を、私たちに体現しろと言っているらしい。


「埋もれた作品に光を当てろ、か。悪くないわ。そういうお祭り、キライじゃない」

麗子様が楽しそうに口の端を吊り上げる。


「失われた聖句……。過去の亡霊を掘り起こせと? 僕の専門分野だね」

紫苑さんが意味深に微笑む。


「……詩織」

Kさんが、私の手をぎゅっと握った。

「僕を選んでくれ。どんなにマイナーな物語の中にも、希望の欠片は必ずある。僕たちなら、きっと見つけられる」


ああ、もう! どうすればいいのか!

頭が真っ白になる。砂時計の砂は、容赦なく落ちていく。

Kさんを選びたい。彼と一緒なら心強いだろう。けれど、今の彼は精神的に不安定すぎる。このレースの重圧と私の呪いを、彼一人に背負わせるのはあまりに酷だ。今は、彼に少しでも休んでほしい。


では、紫苑さん? 『最初の聖女』の謎のヒントを持つ彼と組めば、物語の核心に近づけるかもしれない。しかし危険すぎる。彼の言う『美しい絶望』に、私が耐えられる保証はない。


となると……麗子様?

最もありえない選択肢だと思っていた。彼女のやり方は、Kさんの信念とは真逆。だが、このレースは馴れ合いではない。勝たなければ、私の呪いは解けないのだ。勝利に必要なのは? トレンドを読み、探訪者(ユーザー)の心を掴む、圧倒的な力。それはまさに、彼女の得意分野だ。


それに、彼女のやり方を、彼女の隣で見てみたいという気持ちも、確かにあった。

なぜ彼女の物語は、これほどまでに人を惹きつけるのか。その秘密を知りたい。

何よりも……。


「……決まり、ました」


私は震える声で、そう告げた。

三人の視線が、痛いほど突き刺さる。


Kさんの、悲しげに揺れる夜空色の瞳。

紫苑さんの、好奇心に満ちたアメジストの瞳。

麗子様の、自信に溢れたゴールドの瞳。


ごめんなさい、Kさん。

今は、あなたに頼れない。あなたを守るために、私は――。


「第一ステージのパートナーは――キラ☆姫宮麗子さん、あなたにお願いします!」


時が、止まった。


「――っ!?」

Kさんの顔から、サッと血の気が引く。握られていた手の力が、ふっと弱まった。その顔は、まるで「僕、捨てられちゃったの?」とでも言いたげな、迷子の子犬そのものだった。

ああああああああ! ごめんなさいごめんなさい! 心が痛すぎて死にそう!


「ほう……?」

紫苑さんは意外そうに眉を上げた後、面白くてたまらないといった風に、妖しく微笑んだ。


対する麗子様は一瞬きょとんとしたが、すぐさま腹を抱えて大爆笑した。

「ぶっはははは! 見た!? 見た、あんたたち! K、あんたのその捨て犬みたいな顔! プライスレスだわ! それから紫苑、あんたのその『マジかよ』って顔! あーウケる!」

ひとしきり笑い転げた後、麗子様は涙を拭い、ビシッ!と私を指差す。

「いいわ! その見る目、気に入った! そうよ、このレースは勝たなきゃ意味がないの! あんたの判断、超絶正しいわ! アタシが絶対に、あんたを優勝させてあげる!」

砂時計の砂が、ちょうど最後の一粒を落としきった。


【――パートナー、決定。第一ステージ、開始(スタート)!】



「いいこと、詩織? レースはスタートダッシュが命よ! まずは見た目から! あんたの地味な格好、アタシのパートナーとしてありえないわ! 今すぐアタシの専属スタイリストが作った、最強の戦闘服(ドレス)に着替えなさい!」

「へ、戦闘服!?」


私に反論の余地など微塵もなく、麗子様がスマホステッキを一振りすると、身体がピンクゴールドの眩い光に包まれる。あっという間に地味なブラウスとスカートはひっぺがされ、代わりに装着させられたのは――。


「こ、これは……!?」


白とピンクを基調にした、無数のフリルとレースが揺れる魔法少女風のバトルドレス。

背中には天使の羽のようなリボンが付き、胸元には巨大な宝石がキラリと輝く。左腕の呪いは可愛らしいレースのアームカバーで巧妙に隠され、極めつけは揃いの宝石がついたティアラだ。


【アバターが『キラキラ♡バトルプリンセス』コーデに変更されました!】


「な、なんですかこれー! 恥ずかしい! 羞恥心で死んでしまいます!」

「うるさいわね! これが最新の流行(トレンド)なの! いい? 探訪者(ユーザー)ってのは単純なのよ。強くてカッコいい男の子と、可愛くて健気な女の子のコンビが、だーい好きなの! これでギフティング(応援ポイント)は間違いなく3割増しよ!」

「そういうものなんですか……!?」

「そういうものなの!」


有無を言わさぬ圧。

これが、トレンドの女王……!

チラリとKさんの方を見ると、彼は「僕の詩織が……あんな破廉恥な格好に……」とショックと怒りでわなわな震え、紫苑さんは「ほぉ、なかなか似合うじゃないか。玩具としては上出来だ」と相変わらず面白がっている。やめて! そんな目で見ないで!


こうして、史上最もミスマッチなペア、キラ☆姫宮麗子&佐倉詩織チームが結成された。

私たちは運営が用意した転移ゲートをくぐり、『名もなき物語の森』へと足を踏み入れる。


その森は、これまで見てきたどの風景よりも物悲しく、沈黙に満ちていた。

一本一本の木が、一つの「読まれなかった物語」。木漏れ日の代わりに降り注ぐのは、『感想ゼロ』『ブックマーク1』といった寂しいログデータ。空気は重く、誰にも顧みられなかった物語たちの、諦観の溜息で満ちている。

ここが、ネオページアの現実(リアル)。ランキング上位の光の裏に広がる、広大な影の部分。


「うわっ、すごいわね、この負のオーラ。陰気くさすぎて、アタシのキラキラオーラが汚れそうだわ」

麗子様は眉をひそめる。「でも、仕事は仕事よ。詩織、アタシに作戦があるわ」


彼女が取り出したのは、巨大な虫眼鏡のようなアイテムだった。

【『トレンドスコープ(PV解析機)』:対象エリア内のあらゆる『聖句(タグ)』の流行度、閲覧数、将来性を瞬時に数値化する】

「これで、少しでも検索流入が見込めそうな、可能性のある『聖句』から片っ端から探すわよ。効率こそ正義!」

さすがトレンドの女王。やり方が完全にウェブマーケターだ。

私はそのやり方に、少しだけ違和感を覚えた。


「あの、麗子さん」

「なによ?」

「この森の物語たちって、そういう『数字』では測れない価値があると思うんです。忘れられているかもしれないけど、作者さんが一生懸命書いた、大切な物語のはず。一つ一つ、ちゃんと読んで探しませんか?」

私の言葉に、麗子様は一瞬ポカンとした後、信じられないものを見るような目で私を見つめた。

「……あんた、本気で言ってるの? 何百万本とあるのよ、ここの木は! 全部読んでたらレースが終わるどころか、この世界がサービス終了するわよ!」


「で、でも……!」

「いいから! あんたはアタシの言う通りにしてればいいの! 作戦会議(ブレスト)なら、スイーツ片手にホテルのラウンジでするのがアタシ流なの! こんなジメジメした場所ですることじゃないわ!」

まさに正論。あまりに正しくて、ぐうの音も出ない。

本当に、それでいいのだろうか。

これはただの宝探しじゃない。『失われた聖句』に、新たな光を当てるための課題だというのに。


私たちが言い争っていると、森の奥から、か細く、しかし凛とした歌声が聞こえてきた。



【K & 紫苑 side】


Kは、地獄にいた。

愛する詩織に、目の前で別の女を選ばれたという事実は、彼のプライドと心をズタズタにするのに十分すぎる威力を持っていた。

挙句、残されたパートナーは、彼のトラウマと罪悪感を的確にえぐってくる、因縁の相手・紫苑だ。


「……ふふ、見事にフラれたな、K。僕の前であれほど『僕だけのものだ』と叫んでいたというのに。滑稽だ」

「黙れ」

「いいや、喋らせてもらうよ。彼女は実に賢い選択をした。今の君と組んでも足手まといになるだけだ。絶望に沈む君は、美しいが……弱い」

紫苑の言葉一つ一つが、毒針となってKの心に突き刺さる。

「君は彼女に『希望』を見せたいんだろう? だが、そのやり方では、彼女に宿った『呪い』も、彼女自身の心も救えはしない。なぜなら、君の言う『希望』は――あまりに脆く、自己満足で、欺瞞に満ちているからだ」


「貴様に……! 僕と詩織の、何がわかる!」

「わかるさ。君がリディアにしたことを見ていたからね」


その名を出された途端、Kの纏う空気が凍りついた。

紫苑は構わず、残酷な真実を紡ぐ。

「君はリディアを救おうとして『希望』を押し付け、結果として彼女を絶望の生贄にした。今、詩織にも同じことを繰り返そうとしている。彼女の痛みも、覚悟も見ようとせず、ただ自分の理想の『ヒロイン』として守ろうとしているだけだ。……愛とは、支配とは違うのだよ、K」


「……う、るさい……」


Kは頭を抱え、蹲る。

詩織を失いたくない。彼女の選んだ道が、彼女をさらに傷つけることになったら?

自らの無力さと過去の過ちが、彼の心を蝕んでいく。

希望のガーディアンは今、絶望の迷子になっていた。



【詩織 & 麗子 side】


歌声に導かれ、私たちは森の最深部へとたどり着いた。

そこには、ひときわ古く、幹に苔が生えた巨大な樹が立っていた。

他の物語の木が「諦め」のオーラを放つのに対し、この木だけは、静かながらも誇り高い気配を宿している。

歌声は、この木の中から聞こえてくるようだった。


「なによ、これ……」

麗子様のトレンドスコープが、この木の前で初めてエラー音を鳴らす。

【測定不能。PVゼロ。関連タグ、全て消滅済み】

「ゼロ……? PVが、ゼロ……?」


麗子様が信じられないといった顔で呟く。

PV至上主義の彼女にとって、それは存在しないのも同じことだった。

だが、私は確信する。ここに、何かがあると。


私はそっと、木の幹に触れた。

途端、温かくて懐かしい情報が、脳内に直接流れ込んでくる。

それは、まだ『Neopage』という名前すらなかった時代、インターネットの片隅にある個人のホームページ――『テキストサイト』でひっそりと公開されていた、名もなき作者の物語だった。

CGIチャット、キリ番報告、ゲストブックでの交流。

ランキングも、PVも、いいねの数も関係なく、ただ「好き」という気持ちだけで繋がっていた、古き良き創作の記憶。


『――君がいたから、私は書き続けられた。たった一人でも、読んでくれる君がいる。それだけで、私の世界は輝いていた』


物語に込められた、作者からたった一人の読者への、純粋な感謝のメッセージ。

その温かさに、涙がこぼれそうになる。

これは……Kさんの想いと、どこか似ている。


「……見つけました」

私が呟くと、木の幹がまばゆい光を放ち、私たちの目の前に、一つの輝くタグが浮かび上がった。

文字は少し掠れていたが、力強い。


《#君に届けこの片思い(リプライ)》


麗子様が、息をのんだ。

「片思い(リプライ)……? なに、このタグ……。古すぎる……エモすぎて逆に新しいまであるわ……!」


彼女の瞳から、いつもとは違う、純粋な好奇心の光が放たれる。

トレンドスコープの数字ではない、『物語』そのものが持つ力に、彼女の魂が初めて揺さぶられた瞬間だった。


「詩織! あんた、すごいの見つけたじゃない! これは化けるわよ!」

麗子様の目が、ギラリと輝いた。

「この古臭くてエモい聖句を、アタシのプロデュース能力で、ネオページア中が震撼する、最高にバズるコンテンツに仕上げてあげる! アタシたちに不可能はないわ!」


その顔は、ただのトレンド女王ではなかった。

一つの才能を見出した、超一流の編集者(プロデューサー)の顔をしていた。


私は自分の左腕を見る。

呪いはまだ、そこにある。

それでも、不思議と恐怖はなかった。


私の神様は、今、絶望の底にいるかもしれない。

でも、大丈夫。

私が選んだこの道は、きっと、彼を救うための新しい光に繋がっているはずだから。

私たちの恋と戦いは、まだ始まったばかりなのだ。


「はい、麗子さん! やりましょう!」

「そうこなくっちゃ!」


運営(神)公認の乙女ゲームは、私の予想を遥かに超え、ネオページアの根幹を揺るがす、熱くてカオスな物語へと発展していく。

これから私たち、本当に、本当に、本当に、一体どうなっちゃうのよーーーーーーッ!?

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