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怪獣族から始まる異世界転生〜絶滅危惧種だから子孫繁栄したい〜
怪獣族から始まる異世界転生〜絶滅危惧種だから子孫繁栄したい〜
亮亮
異世界ファンタジー冒険・バトル
2025年06月14日
公開日
4,607字
連載中
シングルベッドでケツ丸出し、Tシャツ姿の死体が仰向けに倒れていた。主人公である。 大学生である彼はとある日に暇を持て余し、眉唾物を試すことにした。 数十回と試した後、まだいけると耽りに耽けていると心臓が限界を達し、停止。彼は死亡した。 しかし覚めるはずのない目が覚めると、彼は地球とは違う別の世界、別の存在へと生まれ変わっていた。 ~怪獣族~――彼の生まれ変わった種族である。 数ある人間やエルフ、ドワーフや妖精、魔族と違い、怪獣族は絶滅に瀕していると認識。 怪獣族最期の生き残りである青年――ジンガとして生きることを決め、そして子孫繫栄を掲げ、異世界を生き抜く。

第1話 熱線

 ――ギュイィィン!!


 それは光輪だった。


 大きく開けた顎からは光が漏れ出し、その漏れ出した光が光輪を生成。直線状に次々と赤い光輪が連なり現れた。


 ――キイィィィィン!!


 体内から生成される膨大なエネルギーにより、刺々しい鱗の隙間から光が漏れ出す。


 周囲の空間は歪みが発生。それは光輪がより濃くになるに連れ、顎の光がより漏れ出すに連れ、エネルギーが高まるに連れ、ゆがみはいびつになっていった。


 そして一瞬時間が止まり。


 ――――ッド!!!!


 ついには放たれた。


 ――ドワオッッ!!!!


 複数の光輪を通り淀みも無く一直線。人の何倍もの大きさを誇る熱線が大気を焦がし、空間を歪ませ、今、国一つを滅ぼさんとするモンスターの大軍に風穴を空けた。


 それだけではない。


 ――――ッドドドドドドド!!!!


 左右に薙ぎ払った熱線は鞭の様にしなると、瞬く間にモンスターを蒸発。弱い強い、大きい小さい、柔い硬い。有象無象のそれらことごとくの一切を蹂躙。大きな爆発を起こして完膚なきまで屠った。


 そして顎は空を向くと照準である光輪も同時に空へ。大きな光輪に複数の光輪が集約。そこを熱線が通ると、破裂。


 ――――ッドワオッッ!!!!


 雨の様な熱線が空を飛ぶモンスターの大群を物の見事に屠った。


「――ガア゛アアアアアアアアア!!!!」


 勝利の雄叫び。


 広く大きく空に響かせる勝利の声は、戦場である広大な荒野に響き、ヒューマンやエルフ、ドワーフに妖精の種族間連合に驚嘆と感動、畏怖を与えたのは言うまでもない……。

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