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第40話 ブロンズ級への第一歩


「リオンのダンジョン配信、静岡編、絶好調! チーム『スターライト』、今日は麻機沼の討伐調査二日目! ミリアちゃんのブロンズ級昇格試験に向けて、野生モンスターをガンガン倒すよ! 視聴者のみんな、応援よろしく!」


 ドローンが麻機沼の朝霧を映す。

 朝日がアシを照らし、ヒカリゴケが柔らかく輝く。

 リオン、ミリア、マナミはアダマンタイトの軽鎧をまとい、マジック・バッグを手に気合を入れる。

 視聴者コメントがメガネ型端末に流れ込む。

『スターライト、朝から熱い!』

『ミリアちゃん、ブロンズ級ガンバ!』

『リオンちゃん、鎧キラキラ!』


 ミリアがミスリウム・ソードを手に、静かに呟く。


「リオンさん、麻機沼は兄が『冒険者の魂が試される場所』って言ってた。ここで結果出して、ブロンズ級昇格、絶対掴む!」

「ミリアちゃん、斎木さんの言葉、めっちゃカッコいいね。スターライトで支えるよ! マナミ、ポーションと素材、準備バッチリ?」

「お兄ちゃん、ポーターのマジック・バッグ、フル装備! 火炎瓶も追加したよ! 視聴者のみんな、ポーターの応援もよろしくね!」


 マナミがマジック・バッグを振って笑う。ギルドテントで山田マリコが任務書を渡す。


「スターライト、今日の任務は麻機沼の深部エリア。ウィング・サーペントの群れとマッド・トードのボス級が出没してる。ミリアちゃんの昇格試験の評価にも繋がるから、気合入れてね!」

「マリコさん、了解! 視聴者のみんな、スターライト、麻機沼深部で大暴れ! ミリアちゃんのブロンズ級、応援して!」


 スターライトは沼地の深部へ。ぬかるみが深くなり、霧が視界を遮る。

 突然、複数の羽音が響き、ウィング・サーペントの群れが襲来。

 緑の翼が霧を切り、毒霧がマジック・バリアを削る。


「ウィング・サーペント、群れで来た! ミリアちゃん、魔法剣で先制!」


 僕がショートソードで毒霧を切り裂き、ミリアがファイアボルトを剣に纏わせ、群れに突進。


「ファイアボルト、炸裂! 兄の剣技、負けない!」


 炎の剣がサーペントの翼を焼き、数匹を瞬時に倒す。

 マナミが火炎瓶を投げ、炎が群れを包む。

 僕が剣技で残りを仕留め、戦利品の翼を回収、マナミが素早く収納する。

 視聴者コメントが『ミリアちゃん、魔法剣最強!』で埋まる。


 深部を進むと、巨大なマッド・トードのボス級が現れる。

 体長三メートル、ぬめった体から強力な毒液を噴射。

 僕がアダマンタイトの軽鎧で毒を弾き、ミリアがサンダーボルトを連発。


「サンダーボルト、くらえ! ブロンズ級、絶対掴む!」


 雷撃がトードの体を麻痺させ、僕が剣で核を突く。

 マナミがポーションを投げ渡し、スターライトの連携でボスを撃破。

 毒液腺と魔石をマジック・バッグに詰める。視聴者数が二万七千人に急上昇。


「みんな、スターライト、ボス撃破! ミリアちゃんの魔法剣、めっちゃ輝いてた! ブロンズ級、すぐそこだよ!」


 霧の奥で、魔力結晶の大きな塊を発見。マナミがハンマーで掘り出し、採取。


「ポーターのハンマー、大活躍! この結晶、TS病の鍵かも!」


 ドローンが結晶を映す。僕がカメラに向かって宣言。


「視聴者のみんな、麻機沼で大勝利! ミリアちゃんのブロンズ級昇格、絶対応援して! 斎木さんの想い、TS病の真相、スターライトが未来に届けるよ!」


 テントに戻り、マリコが戦利品を評価する。


「スターライト、ボス級の討伐、完璧! ミリアちゃん、ブロンズ級昇格試験の推薦書、正式に出すよ! リオンちゃん、マナミちゃん、ナイスサポート!」


 ミリアがミスリウム・ソードを握り、涙を浮かべる。


「リオンさん、マナミちゃん、兄の魂がここにあった。ブロンズ級、絶対取ります!」

「お兄ちゃん、ミリアちゃん、ポーターもめっちゃ頑張った! 次は日本平四階だね!」


 マナミがマジック・バッグを掲げ、笑う。

 配信を締め、スターライトは新たな挑戦に胸を膨らませる。

 麻機沼の静寂が、彼らの絆と決意を包み込む。


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