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第47話 マギテックの闇を暴く


「リオンのダンジョン配信、クライマックス突入! チーム『スターライト』、今日はマギテックと改革派の癒着をぶち破る決戦の日! ミリアちゃんのブロンズ級昇格も目前、斎木さんの名誉を取り戻すよ! 視聴者のみんな、応援よろしくね!」


 ドローンが静岡市街地の冒険者ギルド静岡支部前を映し出す。

 春の夕暮れ、提灯の光が揺れる中、冒険者や市民が集まり、異様な熱気に包まれている。

 リオン、ミリア、マナミはアダマンタイトの軽鎧をまとい、マジック・バッグを肩に決意を固める。

 サキ率いるブルーファングと、ルミナスの小野田さん、増田さん、海野さんも揃い、保守派の団結を示す。

 視聴者コメントがメガネ型端末に殺到する。

『スターライト、決戦キター!』

『リオンちゃん、マギテックぶっ潰せ!』

『ミリアちゃん、ブロンズ級ガンバ!』


 ミリアが最新型のミスリウム・ソードを握り、瞳に静かな炎を宿す。


「リオンさん、兄が命をかけて暴こうとしたマギテックの闇……。今日、スターライトとみんなで、絶対に真相を明らかにする!」

「ミリアちゃん、斎木さんの信念、絶対に届けるよ! サキさん、証拠の準備は?」


 サキが金髪を揺らし、バイオレットの瞳でニヤリと笑う。


「ブルーファングがマギテックの魔力結晶データ隠蔽の証拠をガッチリ掴んだ。改革派の幹部が賄賂を受け取ってたメールもバッチリ。リオン、配信でドカンとぶちまけよう!」


 冒険者ギルド静岡支部の会議室に、スターライト、ブルーファング、ルミナスが集まる。

 山田マリコが猫耳をピクピクさせ、緊張した表情でタブレットを操作する。


「リオンちゃん、ギルドも保守派としてバックアップするけど、改革派の圧力は強いよ。配信で証拠を公開したら、マギテックがどんな反撃してくるか……気をつけてね」

「マリコさん、ありがとう! 視聴者のみんな、スターライトとブルーファングがマギテックの闇を暴く瞬間、見届けて!」


 僕がドローンを操作し、会議室の様子を配信開始。

 サキがタブレットで証拠データを投影し、説明を始める。


「マギテックは魔力結晶の暴走リスクを隠蔽し、TS病の原因を握り潰してた。改革派の幹部は賄賂で口止めされて、斎木直樹がその真相を追ってたから、危険な任務に追いやられた!」

『マギテック許せない!』

『斎木さん、正しかった!』


 視聴者数が一気に三万五千人を突破。

 だが、突然、会議室の外で騒ぎが起きる。

 改革派の冒険者数名がドアを叩き、怒声を上げる。


「リオン、サキ、嘘を広めるな! ギルドを混乱させる気か!」


 小野田さんが立ち上がり、ディープブルーの髪を揺らし、グレーの瞳で睨む。


「改革派の汚い手口、保守派が黙ってないぞ。リオン、配信を続けろ!」


 僕がショートソードを構え、ミリアとサキがフォーメーションを取る。

 マナミがマジック・バッグからポーションを準備。改革派の冒険者がドアを破り、乱入。

 僕が剣技で牽制し、ミリアがサンダーボルトを放つ。


「サンダーボルト、くらえ! 兄の名誉、守る!」


 雷撃が冒険者のマジック・バリアを削り、サキがレッド・メタルのダガーで素早く攻撃。

 ルミナスの増田さんと海野さんが援護し、乱闘を制圧。

 視聴者コメントが『スターライト、強すぎ!』で加速。

 リオンがカメラに向かって叫ぶ。


「みんな、マギテックの圧力、こんな暴力で抑えようとしてる! でも、スターライトとブルーファング、絶対負けない!」


 乱闘後、会議室に静寂が戻る。サキが証拠データを再投影し、視聴者に訴える。


「マギテックは魔力結晶の暴走で冒険者を危険に晒し、TS病の原因を隠した。斎木直樹はそれを知って、改革派に潰されたんだ!」


 視聴者数が四万人に急上昇。スパチャが飛び交い、コメントが『斎木さんの名誉を!』で溢れる。

 マリコがギルドの公式声明を準備し、保守派が改革派を追及する姿勢を表明。

 リオンが配信を締める。


「視聴者のみんな、応援ありがとう! スターライト、ブルーファング、ルミナスで、マギテックの闇を暴いたよ! ミリアちゃんのブロンズ級、斎木さんの名誉、次は絶対に掴む!」


 会議室の外では、市民がギルド前に集まり、斎木直樹の正義を讃える声が響く。

 ミリアがミスリウム・ソードを握り、涙を浮かべる。


「兄の信念、みんなが認めてくれた……。リオンさん、サキさん、ありがとう!」


 マナミがマジック・バッグを掲げ、笑う。


「お兄ちゃん、ミリアちゃん、ポーターもめっちゃ応援したよ! 次はブロンズ級だ!」


 スターライトとブルーファングの絆が、ギルドを新たな未来へと導く。


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