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7.1000人の旧日本国民

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

星野弾・・・かつての地球防衛軍ユニバース警備隊隊員、地球防衛組織ドナルド隊長。

星野えいじ・・・弾の、双子の息子。GIT隊員。

星野はじめ・・・弾の、双子の息子。

星野マリア・・・弾の妻。

坂本幸太・・・暫定臨時自治組織GIT首相。

相田みずほ・・・GIT隊長。

井下透・・・GIT隊員。

畝山金蔵・・・GIT隊員。

越後ひかる・・・GIT女性隊員。

越智裕太・・・GIT隊員。

美作あゆみ・・・GIT女性隊員。

イーヨン・マスクマン・・・国連事務総長。


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2040年4月25日。地球。真鍮国雲海省。

壊滅した、旧日本国民は、親交のあった国々に移民として受け入れられた。

A国5万人、B国2万人、E国1万人・・・国土に比して考えると、また、壊滅前の日本政府首脳の『真鍮国詣で』を考えると、真鍮国の移民は、あまりに少なすぎた。

たった、1000人。医療施設での『待機』が必要、と強制的に冷凍睡眠カプセルに入れられた。

だが、それは『新しい流行病(=ビールス)』の危険性がある、という建前で、『強制収容所』を送るより、新しいビールス開発に利用すべきだと進言したのは、イーリャンという主席の側近だった。

だが、それは、本物のイーリャンと入れ替わったジーニアスの、仮の姿だった。

ジーニアスは、地球の危機を予知し、何年も前から地球に「先乗り」していた。

そして、引き取られた旧日本国民は、密かにGIT基地内に移送され、冷凍カプセルの中はホログラム(立体記録映像)だった。

真鍮国は、必ず「人質」として利用することは予想出来た。

GIT基地内。

カプセルホテル式の収容スペースには、今も旧日本国民が昏々と眠り続けている。

イーヨンと坂本が近づいてくる。

「聞こえないだろうが、我々が、きっと救い出す。『大作戦終了』まで待ってくれ。」

坂本の言葉に、イーヨンは「大丈夫。きっと上手く行く。ウルカラの星がついてくれているんだ。」と、言った。

ウルカラの星との関わり合い(援護)のことは、ほんの一部の人間しか知らない。

弾が、2人に近づき、言った。

「シラス星人が、援軍を呼んだようです。テンペロンとバミーダが大気圏内に突入、GITを向かわせました。」

「まだ、二軍で、『様子見』かな?」と、ジーニアスが来て言った。

大気圏内。下方には、真鍮国が見える。

母艦GITオーガニ-カリッジは、出撃していた。

相田隊長は命じた。「井下、畝山はGITニードル1号機で出動、越智、ひかるは2号機で出動だ。えいじは2号機に乗れ。場合によっては変身して闘え!!」

「了解!!」

円盤群は、意外に強かった。こちらの戦闘機を器用にくぐり抜ける。

そこへ、遅れてきたテンペロンとバミーダが地上に向かった。

「越智さん、姉御、後は頼みます。」

えいじは、2号機内でウルカラセブンジュニアに変身、テレポーテーションをして、地上に降りた。

「一人で大丈夫かな?」と言う越智に、「心配してる暇はないわよ!」とひかるは言った。

円盤から放たれる銃撃は、休み無く続く。

越智は、歯を食いしばった。

―完―





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