ゆる
異世界恋愛ロマファン
2025年06月23日
公開日
4.4万字
完結済
「互いに干渉しない契約結婚」
——そのはずだった。
辺境の公爵家に生まれ、冷遇されて育った令嬢マルグリートは、第一王子ルシアンとの政略結婚を命じられる。
王家の権力争いに巻き込まれるのを恐れながらも、家を出るために結婚を承諾。条件は「互いに干渉しない」こと。だが王宮では彼女を見下す令嬢たちから冷たい視線と侮辱が注がれる。
そんな中、表向きは無関心だったルシアン王子が、彼女を傷つけた相手を次々と粛清していく。
「俺の妻が侮辱されるのは気に入らない」
契約を無視し、執着と溺愛をあらわにする彼に、マルグリートは戸惑いながらも心を揺らしていく。
そして――かつて彼女を蔑んでいた母と異母兄に“ざまぁ”の鉄槌が下されるとき、マルグリートの人生は大きく動き出す。
冷遇されていた令嬢が、契約から始まる愛によって王妃へと登りつめる――
これは、甘くも激しい、政略結婚ざまぁ溺愛ファンタジー。