ティアンズ
現代ファンタジー都市ファンタジー
2025年06月24日
公開日
10.4万字
完結済
記憶を喰う存在・貘(ばく)と、感情を“色”として視る女・ツヅリ。
ふたりは、人知れず誰かの“痛み”に寄り添い、その記憶を引き受けることで、人の心をほどいていく。
依頼はときに美しく、ときに残酷。記憶を失った者は前へ進み、貘とツヅリはただ見届ける。
それは、日常の隙間にある、小さな別れの連続。
けれど、終わりが近づくにつれ、ふたりの背負っていたものが明らかになっていく。
やがて“記憶を喰う”という行為が、自分自身を削ることでもあると知ったとき──物語は静かに転がり始める。
哀しみも、赦しも、願いも。全部、忘れてしまうその前に。人と記憶と心を巡る、静かで温かく、どこか切ない物語。