貘とツヅリ
214人気·3·10.4万字
最初から読むブックマーク応援する
あらすじ
詳細
記憶を喰う存在・貘(ばく)と、感情を“色”として視る女・ツヅリ。 ふたりは、人知れず誰かの“痛み”に寄り添い、その記憶を引き受けることで、人の心をほどいていく。 依頼はときに美しく、ときに残酷。記憶を失った者は前へ進み、貘とツヅリはただ見届ける。 それは、日常の隙間にある、小さな別れの連続。 けれど、終わりが近づくにつれ、ふたりの背負っていたものが明らかになっていく。 やがて“記憶を喰う”という行為が、自分自身を削ることでもあると知ったとき──物語は静かに転がり始める。 哀しみも、赦しも、願いも。全部、忘れてしまうその前に。人と記憶と心を巡る、静かで温かく、どこか切ない物語。閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-07-14 13:57ネオ・デビューネオ・デビュー2025-06-24 23:04作者のひとりごと作者のひとりごと2025-06-24 23:04
静かに物語を書いている、ティアンズと申します。 朝はミロを飲み、夜はビールかコーラを片手に執筆。 「忘れられても、ふとした瞬間に思い出される」── そんな物語を目指しています。 『貘とツヅリ』は完結してます。 静かだけれど、深く刺さる記憶の話。 よければ、覗いてみてください。 現在、『勇者様、依頼あらば何処へでも』執筆中。 note、TALES、カクヨムにも投稿してます。閉じる
フォロー
他の作品
勇者様、依頼とあらば何処へでも
勇者様、依頼とあらば何処へでも田中大輔、25歳。ごく普通のサラリーマンであり、根っからのゲーム好き。 営業職として三年目を迎えるが、出世欲は皆無。唯一の個性といえば、父親譲りの“レトロゲーム愛”だった。 ある休日、大輔はふらりと立ち寄った見知らぬ中古ゲームショップで、奇妙なファミコンソフトを見つける。タイトルは不明、ラベルも破れ、裏面には「ゆうき」とだけ記された名前──しかし何故か惹かれるようにそれを手にし、持ち帰ってしまう。 起動したゲームは、勇者が魔王を倒す王道RPG。だが、内容は不思議とリアルで奥深く、エンディング後には“ジョルジュ”と名乗る執事キャラが現れ、「この先も勇者であり続けるのです」と意味深な言葉を残す。 ──そして現実が歪む。 画面から“ジョルジュ”本人が現れ、大輔の部屋に現実的に登場。続いて、黄金の魔法陣から現れたのは、エルフの女性“ファナ”。彼女は異世界・ノエルナ村からの使者であり、大輔に「村を救ってほしい」と懇願する。 突然“勇者様”として担ぎ上げられ、クローゼットから取り出されたのは学生時代の竹刀──通称“マスターソード”。 戸惑う大輔だったが、ジョルジュの強引な段取りによって、ファナとともに異世界へ飛ばされてしまう。 これは、ゲームを愛した一人の青年が、“リアルなゲーム世界”で本当に勇者として生きていく──そんな不条理で、どこか懐かしく、そして胸が熱くなる物語の始まり。
ファンリスト