遅刻10分前の通学路。
バサバサバサバサ!
「来ましたね! やんのですか!? やんので……きょ、今日は一段と数がおおいですね!? 1、2、3、4……」
ガー! カーカーカー!!
カーカー!
「で、ですが数なんて関係ありません! わ、私には友達から親友にグレードアップした猫野さんがいるんです! やっちゃってください猫野さん!!」
カーッカッカッカカァーー!
「あのカラスわ、笑ってる!? 猫野さんあいつなんて言ってるんですか!」
「他力本願とか情けなくないんですカァー!? って言っているわね.大丈夫情けなくなんてないわ。安心してそんな柊さんのことが私は大好きよ!!」
「私はそんな自分は大嫌いです!! かかってくるがいいですカラスさん!! 私は自分の力でぁああああいだだだだ! やめ、ちょ、いたいいたいいたまだ話の途中でひぃいいいん! ゆ、ゆるして! ゆるしてくだしゃいぃいたしゅけてぇええええ猫野さぁあああん!!」
「ああ、いい悲鳴だわぁ。最高よ柊さん……」
「たしゅけてぇええええ!!」