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異世界で攻略サイト見ながらハーレム作ります
異世界で攻略サイト見ながらハーレム作ります
真心糸
異世界ファンタジー冒険・バトル
2025年06月29日
公開日
2.1万字
連載中
【あらすじ】  どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。  神様は言った。「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」と。神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。  『それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ』そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。  そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。  ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。  さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、『このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ』なんてアドバイスまでしてくれた。  そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。  しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べていく。  もちろん、攻略スキルを使ってなのだが。  それにもちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらうつもりだ。  下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。 【アピールポイント】  カクヨムにて250万PV越えの人気作!

第1章 異世界転生と美少女攻略

第1話 プロローグ

「じっ!実は明日、この町を発つことになって…」


「……え?」


 カランッ


 目の前の金髪美少女が手に持っていたものを落とす。


「……な、なんでですか?」


 その女の子は、とてもショックを受けているようで、オレの良心が傷む。


 『ホントにこれで大丈夫なんだよな……攻略さん…』


 オレに町を出ろとアドバイスした 攻略スキル(攻略さん)に話しかけるが返事はない。


「えーっと、オレは冒険者だから…やっぱ、冒険しないと…

 だから、次の町に行きます…」


「そんな…」


 美少女がぎゅっと胸の前で手を握って苦しそうにする。そして、意を決したようにオレの方を向いた。


「わたしも!連れて行ってください!!」


「え?でも、お役目があるんじゃ…」


「そんなの大丈夫です!!あなたと一緒に行きたいんです!!」


「……」


 ジーン…

 数日前まで、そっけないどころか、オレのことを睨みつけてきた女の子が

オレについてきたいと懇願している。


 金髪で、エメラルドグリーンの瞳を持つ、The清楚、といった完璧な美少女が、シスター服を纏った前の世界では見たこともないような可愛い女の子が、オレについてきたいって、そう言っている。


「どうすれば!どうすれば連れて行ってもらえますか!?」


 オレが感動して黙っているのを、否定的な意味合いと勘違いしたのか、その子が焦って、もう一度質問してくる。


「え、えーっと…」


 あ、あれか……ここであれを言うのか…


 オレは事前に攻略さんからアドバイスされていたエグイ台詞のことを思い出す。


 攻略さんは、〈いい感じのタイミングで〉この台詞を言えって言った。ホントに大丈夫なんだろうな?


 でも、攻略さんのおかげでここまで好感度が上がったんだ。最後まで信じよう。そう考えて、オレはそのエグイ台詞を口にする。


「オレの女になったら連れてってやるよ」


「っ!?」


 目の前の美少女は、とても驚いた顔をしたと思うと、徐々に頬を染めていき、その清楚なシスター服のスカートの裾を持ち上げた。


「……なります。あなたの…女に、なります……だから…つれてって…」


「……ごくりっ…」


 とても美しい光景だった。


 目の前に、真っ赤になって目をつむりながらも、煽情的な言葉を発する美少女。


 その女の子がスカートをまくり上げて純白の布を見せつけてきている。


 こんなの、前の世界で童貞だったオレが我慢できるはずがない。


 オレは、ゆっくりとその美少女に近づいていった。


 その子もジッとオレのことを見つめ続けている。真っ赤になりながら、うるうるとした瞳で。


 なんて…かわいいんだろう…

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