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素敵!香りってこんな風に表現できるのかぁと目から鱗。BLなので2人の関係性や少しずつ縮まる距離感などストーリーにドキドキしつつも、文章が美しく、表現も繊細で、みんとさんは本当に文章のアーティストさんだなぁと! いつもXで流れてくる短歌がアーティスティックで素敵だなぁと思ってたんですけど、それがそのまま長文になってさらに深みがあって凄い事になってた。普段は優しさと可愛さと浮遊感を漂わせてるみんとさん、こちらの小説ではリアリティと大人っぽさを漂わせていらっしゃるので表現力の幅が凄い。なるほど、だから香りひとつでこんなに奥深いストーリーを書かれるのかぁと納得!私、普段はストーリー内容の方の感想を書きますが、ちょっとみんとさんの表現力凄すぎて文章についての感想を書いてしまいました、すみません。 BLとしては、2人の絶妙な距離感が香りで少しずつ縮まっていくようなストーリー構成で激しい絡みとかはないので、BLを読んだことがない人も抵抗なく読めると思います!調香師さん達のお話で、調香師がどうやって香りを編んでいくのかも大変興味深く、知らない世界なので面白かったです。また、例えば香りが好きな方、香りに詳しい方は想像しながら読めると思うのでとても楽しいと思います! 香る小説、って感じでした!
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香り、それは目には見えませんが私たちの心に残り、時に思い出し忘れられないものだと思います。 こちらの作品は「香り」を通じて2人の距離が少しずつ近づいてゆく描写が美しいです。香りが物語となったように余韻がふんわり、そしてじんと感じられます。 その中でも自分自身であったり、お相手の本来持つフェロモンのような「香り」は特別なのでしょう。この2人だからこそ唯一無二の「香り」ができた、そしてそれが「想い」と重なる瞬間に涙です。 恋愛も形ではなく感情で動くもの――それをこの物語を読んでさらに強く感じました。 また「香り」は一人ひとり違っていいのだということ、一人ひとりを受け入れようという雰囲気も感じられ、心打たれました。 香水やアロマ、ハーブがお好きな方はもちろん、そうでなくともこの奇跡のような「香り」の物語をラストノートまで是非堪能いただきたいです。
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 あえて、例えれば心で嗅ぐ、文学の香水。  最初に読んだトップノートは、プロフェッショナル的やや硬質さなかに、すっきりと爽やかな入り。  天才調香師として、橘誉が紹介されていく流れは、スタイリッシュな世界観に、まず「カッコいい!」と心を鷲掴みにされた。一瞬で広がる、鮮やかで魅力的な香りだ。  ここから、物語に奥行きを感じた。職人的奥深さの世界が、掘り下げられる作品は珍しく、ここに橘誉という人間の説得力が組まれている。  読み進めていくうちに現れるのは、知的で洗練されたミドルノート。  ただ、カッコいいだけじゃない、“オシャレ”なのだ。何気ないやり取りに、言い回しのセンス。また随所に香りや音、カメラワークが伴っている。五感を刺激する作品は、良作の条件だと思うが、光のコントラストが、場面と心情を照らしている。  その陰影の奥深さに、いつの間にかどっぷりと浸かっていた。これが、物語の“核(ハート)”となる香り。    そして、本を閉じた後に残るのは、どこまでも続くラストノートの“詩的な余韻”。  作中で語られる詩的な言葉の数々が、肌に残る残り香のように、いつまでも心を離さない。それは、激しい情熱の炎というより、静かな雨のように「しとしとと」心に染み渡る感覚。  登場人物たちの熱も、動作も、どこかじわりとしている。後を引くのだ。  誉と光希の物語が、ひどく奥にまで余韻を残してくる。  『ノートピアまで、あと少し』は、ただ読む物語ではなく。  そのテーマに相応しい香りのように、時間と共に変化し、記憶と結びつき、読者だけのかけがえのない“体験”になる。そんな特別な物語だった。  
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