白色が怖い──。
いつからだろう?そんな風に思うようになったのは──。
とある病院では、外観こそ白ではないが、廊下や階段、待合室や診察室の壁紙の色、診察台の色、照明の色、全てが白色で、私は意識が
診察台に腰をかけるだけなのに、それすら分からない。
催眠術にでもかかったかのように──。
戸惑いながら、
「どう座ったらいいですか?」
と医療スタッフに聞く。
「ここにただ座るだけですよ。」
「???靴はどうしたら?」
医療スタッフが不思議そうに私の顔を見つめながら、
「靴はそのままで大丈夫ですよ。」
と言った。
ようやく診察台に腰をおろし、医師が来るのを待つ私。
でも、思うように口が開かず、うまく喋れない。
なぜだ?
白色が眩しすぎるくらいで、目の前は
私は夢を見ているのだろうか?
一体何がどうなっているんだ?
病院の会計を済ませ、外に出る。一気に意識が鮮明になっていく。
──この病院、何かがおかしい。。。
そう思うのは、私だけだろうか?
ひとついっておくなら、脳ドッグ受けたが異常はなかった。
白色が怖い。