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第8話 厄除師という存在。④

 現代では、━━…

 公主もとい社長は普段、探偵事務所で依頼を貰っている状況である。


 それを公主の秘書である〈受け子〉に内容の引き継ぎをする。

 その受け子から聞いた依頼を受け持った各厄除師たちが、担当区域内の案件を裏で処理をしていた。

 彼らの存在は、今では各国々の政府の一部しか知らない。

 厄除師の仕事貰える流れは、基本的にこのような流れになる。


   国もしく一般人   

   ↓が依頼  

  【公主】   

   ↓が伝える 

  『受け子』   

   ↓裏で依頼する  

  「厄除師」が隠密に処理する   



 世間で言うと……基本雇用形態は〈業務委託〉になる。

 上級者になると、依頼をお任せされる事が多くなり正社員かアルバイトの選択ができる。

 上級者レベルになると、社会保険完備、有給休暇。

 このご時世に合わせた、年に一回の健康診断、リフレッシュ休暇、保養地施設の無料券、医療費無料、資格取得無料援助などの福利厚生が付けられるので目指す者は多い。

 国が暗黙の了解で裏稼業で存在している、厄除師というシゴトだからこそ生まれた福利厚生。

 普通は、無いのだ。特に、医療費無料は。

 まぁ……コレが、現代の厄除師雇用の流れになる。


 各本家に存在しているリーダーである、〈当主〉も上級者レベルのため、例外ではない。

 その十二支本家の一つである〈龍〉、━━神龍時。

 六つ子の長男である俺、神龍時 海里もその一人である。

 そして、現在許嫁である分家の竜泉寺 巴とめでたく夫婦の儀を行っている。


 罪の意識を持ちながら…………

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