誰でも身の覚えのある世知辛い現実から逃げられるゲームの世界には抗えない魅力があると思います。ログイン中のゲームから抜け出せずにゲーム内でも本人が行方不明になるようなことがあるという噂を聞いても、主人公の龍也達はゲームをするのをやめられません。でもとうとう龍也自身がその神隠しのような目に遭いますが、運よく美少女マシロが助けてくれます。本作はまだ序盤ですが、龍也達はこんな経験をしてもゲームを続けるのか、この怪異みたいな現象がどうなるのか、マシロとは誰なのか、色々な伏線が気になります。
ゲームジャンルの作品では、私みたいなゲーム音痴にはゲームの説明が分かりづらいことが多々あるのですが、この作品では私でも分かりやすくゲームの内容を想像できました。会社員の日常生活の悲哀や、学校生活の諸々など、日常とも繋がる描写が結構あるのにも共感を覚えました。