世界には、自分に似た顔の人が3人いると言われています。
まして、同姓同名ならば何人も居るのは珍しくは無いでしょう。しかし、偶然は何事も無く静かにやってきました。
今から 30年ほど前話となります。
会社の組合の関連で 仲間数人と品川Pホテルに宿泊した時の出来事です。
当時の私は、地方の農村地域に住んで居た為、東京のホテルが珍しくて、すっかりお上りさんになっていました。
ホテルの隅々まで開けては、中を確認する興奮状態。
備え付けの引き出しを開いた事からこの不可思議が始まりました。
中には少し黄ばみ掛かり 折り畳まれた白い袋1つ有ります。
ホテルに似つかわしくない袋は、薬の処方箋で有り、表紙に書かれた表示は、
処方者 前田 和夫
患者名 前田 和男
そして私の名は
前田 一雄
全て名前の漢字が一字違いの 同姓同名だったのです。
こんな偶然は、有るのでしょうか?