白金 将
異世界ファンタジー冒険・バトル
2025年07月30日
公開日
1万字
連載中
とある隕石がきっかけとなり、「錬金術」が著しく発展した世界。
そこでは、隕石由来の「生命エネルギー」と素材を組み合わせ、眷属を生み出す技術が進化を遂げていた。
森の野生児シーナはある日、飛行船の墜落現場で赤く光る石「原核」を拾い、訳も分からないまま「ゴーレム」を生み出した。
新たなお友達にはしゃぐシーナ、だがその様子を監査員の少女フィオナ・ローゼンクロイツに発見され、街まで連行されることになってしまう。
生命エネルギーを操る錬金術は、無資格者は、素材である原核の保有さえも許されなかったのだ!
「話は街でたっぷり聞かせてもらうわ! ほら、来なさい!」
「あーん、引っ張らないでー! わかった、わかったからっ、あだだだだ!」
街の「錬金術師協会」でシーナを待っていた運命は……「三月後の錬金術師試験に合格しなければ、原核は没収!」
シーナは試験合格のため、そして監督官フィオナのため、彼女に師事して猛勉強をすることに……だが。
・文字が読めない!
・貴族のマナーも何もわからない!
・じっと座っていることが大の苦手!
「無理ー! 無理無理無理ー! フィオナちゃんの鬼ー!」
「こらぁーっ! 部屋の中を飛び跳ねるなー!」
がんばれシーナちゃん! お友達(ゴーレム)のために、一人前の錬金術師になるんだ!
フィオナちゃんも……がんばれ!
第1章:少女シーナ、お友達と出会う
第1話「必然と偶然のプロローグ」