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第二十話「看板娘」

「1」


 ーー「鐘技保育園」ーー


 私は鬼村星華。

 クラスを仕切る女王様の私。

 そして私の唯一の楽しみは。

 (キャキャキャ♪)

 園児を愛でることだ。

 はうわ~。あの天使達をお持ち帰りたい。

 そう、このように堂々と変質者と間違えられないよう弟の送り迎えしてるのだ。

 うへへへ。かわいいな。

 じゅるり。

「ねーちゃん、よだれ出てるぞ。ほら帰るぞ」

「まって。我が弟よ。このままいさせて」

 あれこれ1時間でパパから帰りを促す電話きてようやく弟と帰宅した。


 ーー「鐘技高校1年3組クラス」ーー


「星華さまのおーなーり!」

 私が登校するたびに下僕達が出迎えてくれる。

 そう、このクラスのトップは常に私である。学年一美貌を誇りルックス抜群なスタイルの持ち主であるこの私にかなうものなんていないわ。

 おっほっほっおっほっほ。

「ああ。星華さまなんて美しい」

「その、下品な笑い方もいいです」

 そう、下僕達も虜するほど魅力的である。……下品なという言ったやつは後で格下げしときましょう。

 しかし、私には超ライバルがいるのだ。

「おはようございます。みなさん」

 と、セリフと同時に来たそいつは鐘技友紀!!!!

 彼女はボンキュボンという着痩せするタイプであり、野郎達にうなじ色気を出している。彼女自身体育服や水着を着込んだら野郎達も殺到するほどの人気ぶり!しかもアルビノだから彼女自身妖精やエルフを例えて同人誌が流行るほどの人気ぶり!しかも彼氏募集中と断言するほどの男達をくすぶる性格!!油断もならないほどの首席の成績優秀ぶり!!私が持ってないほど魅力的な彼女に対して私はライバル視して勝てないといけないそう「ようは、怪異談を私に披露させたいのでしょ」と友紀から心の中まで透けて見えるのはキノセイだ。

「よって、私があなたにお見せするのは至高の史上のーー」

「はぁ。星華も相変わらずだべな」

 以下省略により、私は怪異談"看板娘"を披露した。


「2」


 私はゆっくりと誰もいない温泉でゆっくりと浸かる。

「はぁー。気持ちいいな」

 身体の芯まで温まる湯加減は丁度良かった。

 私の名前は北中清司、65歳。

 今年、定年退職を迎えて地元の温泉旅館に宿泊している。

 と、私に呼びかける声がしたので応対する。

「おじさん。食事はもうできたから、後で食べにきてね」

「ああ。わかったよ」

 彼女は旅館のオーナーの看板娘であり、母娘2人で店を切り盛りしていた。

 しかし、彼女達を一度もそれらしき姿を見たことないし、見せたことはない。

 いろいろと忙しいのだろうとこの時は思っていた。


 ーーーーーー


 身体を洗い流すと浴衣に着替えて食堂で用意された食事に舌鼓を打っていた。

 味付けも私好みだった。

 しかし、娘おろかオーナーさえも一度も姿を見せないとは、一体どこにいるのだろうか?という疑念も揺るがせなかった。

 そんな中、壁の縁に飾られている写真に注目すると、そこに親子3人連れが写っていたのでその母娘らしきがそうだろうと認識していた。

 私は食事終えると寝室に戻り身体を休めていた。


 ーー「????」ーー


 ゆっくり寝静まる晩。

 近くで虫の鳴き声がしてくる。

 その日、私は急激に身体中締め付ける金縛りにあう。

 そこからお経を唱える念仏が聞こえてくる。

 激しい苦しみに私は目を覚まして見てしまう。

 そこに取り囲む彼らが……。

 そうか。私はーー。

 彼らの輪の中に少女が私の元に近づいて囁いた。

「ごめんね。おじさん」

 その謝罪をとも取れる声に私は何も応えることはできなかった。


 ーーーーーー


 とある、廃墟の旅館には誰かの気配がするという噂が立っていた。

 その旅館経営してる母娘の行方は未だ知らず。


「3」


「という怪異談よ」

 私は怪異談披露した後、下僕達がたいそうに褒めてくださる。

 友紀の反応はというと少し感心したようだ。

 おまけに頭を撫でてくれるけど。

 べ、別に嬉しくないけどね。

 あー。良い匂いがする。

 くらくらと私は彼女の胸の中で眠るときお母さんを思い出した。

 うむやわらかい。もみもみ。

 と、友紀に鼻を思い切りつねられたいだい。


 看板娘 完


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