「わぁ!」
エンドが 小さい子等とふざけている
ミソノと シャリーは 17歳
かなり手足も長くなり
元気に 学校で学んでいた
魔物使いには ひやひやだけど
カイルさんとライラさんの結婚式の後
2人の引退式 そして
サイ隊長と テア副隊長の 任命式が 同時に行われた
シャリーの右手の薬指にはライト王からいただいた アレキサンドライトの 指輪が光っていた
地金は シルバーとても 美しい細工物である
「シャリー……最近指輪を見てため息ついてるね?」
ミソノが こちょっと シャリーの 頬を 擽った
「どうしたの?」
ミソノに 顔を覗かれる
「うーんライト様にはもっと相応しい方がいるのじゃないかと……」
シャリーが 目を下げる
指輪は 相変わらず輝いている
指輪に 魔法が かけられているのか
常に傷なく キラリと 輝く
「ばぁ……」
ちびっこと かくれんぼをしていた エンドが
シャリーをびっくりさせる
もう……!エンド!
シャリーが にっこり笑った
「やぁっと笑った!シャリー よーくこんな顔してるもーん」
変顔をして見せる
「おやまあ……」
背後で校長が 笑った
「随分にぎやかね……」
校長は 足を痛めて杖をついているけれど
お元気だ
「かわいいおチビさん達オヤツですよ!」
用務員さんが クッキーを 差し入れる
びゅん……
エンドが かっとんでいった
「やれやれ……」
シャリーは 頭をかく
「ねぇミソノ……」
「ん……?」
いつもあんなかな?私
「ふふ……どーだろうねシャリー!幸せボケかもよ!」
「こらーっ」
シャリーは ミソノに抱きついた
もう!
2人の輝く笑顔に ハイツが 満足そう
ハイツは なんと 副隊長補佐に なったのだった
「きゃっ……きゃっ!」
エンドと おチビさんが クッキーに 群がる
こらー先輩の 分はー?
「はーい!」
エリリが わーいと 5枚程掴んでかけてくる
「ありがとう」
シャリーは エリリを なでたのであった