風が吹く。
崩れた夢の隙間を技け、くたびれた死骸を砂に帰し、
吹き渡る風はどこからやってくるのだろう。
積み上げられた残骸を崩し、詰め込まれた思いを砕き、
風は夢の岩を地へと叩きつける。
粉々に砕けた砂は、一体どこへ消えたのだろう。