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物語5「わらしべ事件簿」

 1題目「ボールペン」


「この中に犯人がいる!……あなたですね?」


 現場は屋敷の中で起こった。

 僕は関係者を集めて現場で起こった殺人事件を推理してる。

 被害者の首元に鋭い尖った針のような物で刺されて出血している。この現場に尖ったモノを所持してるのはズバリあいつである。


「そう、刑事さんあなただ」

「すみません。私がやりました」


 意外なことに現場で出くわした刑事さんが犯人だった。ボールペンが手元に持ち込んでいるのがなにより証拠である。

 この事件のきっかけに僕は名探偵に躍進するのだった。


 ボールペン 終



 2題目「ハサミ」


「見事だな!だが犯人はこの中にいる」


 次の日、刑事さんが殺されたのだ。

 死因はハサミによる刺殺である。

 ちゃっかりと現場に残されていた。

 しかも手元に凶器であるボールペンのダイビングメッセージが残されていた。


「犯人は……ヤス…モトあなただ!」


 ヤスモトと名指しされた人物は泣き喚いていた。

 そう、僕達全員ヤスモトだが1人だけ泣き喚いてたヤスモトが犯人だろうと。


 ハサミ 終



 3題目 「優勝トロフィー」


「またしても殺人事件!!よりによって被害者はヤスモトとはな」


 ヤスモトが殺されてしまった。

 どうやら犯人に硬いものによって撲殺されたみたいだった。

 でも大丈夫だ。

 この場にいる容疑者をーー、



 1人残らず


 僕は優勝トロフィーを使って……。



 優勝トロフィー 終



 4題目「ピストル」


「またしても殺人事件!!これはこれは……でも大丈夫だから僕が犯人がすぐ見つけてやるさ」


「……」


 犯人は僕以外の誰かだとわかっている。

 何故なら銃殺である。

 僕以外全員ピストルを所持していた。

 だから、僕はそいつを使って容疑者を特定するのだから。

 そう、僕は名探偵であるから、すぐ犯人を特定できるから。


 この国で逆らうモノは僕以外いない。


 しかし、最後の容疑者はことあろうか自分のボールペンで首元を刺して自殺した。


 ……あーあ。


 代わりのモノ探さなきゃな。


 僕は次の代用品探すように部下に向かって引き金をちらつかせた。


 ピストル 終


 ボールペンに続く


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