「お前パーティ抜けろ」
私、ルカは勇者アレクスの言葉で私は職を失った。確かに私は白魔道士として勇者パーティにいたが回復魔法は使えない。
この世界には「職業」「スキル」というものがある私のステータスはこれだ
《職業》白魔道士
《スキル》魔道の極み(攻)
とても使えたものではない、だって白魔道士は回復や支援魔法が強化される職業だ、それなのにスキルは魔道の極み(攻)?攻撃魔法しか使えないスキルでどうしろと?
今までこれを隠蔽魔法の付与されたアーティファクトで誤魔化してきたが流石に追放されてはこれも意味が無いだろう。
そんなこんなで歩いていると店の前で青年が立っているでは無いか。(金がないのか……?)
ルカ「お金無いの?」
青年「お腹がすいて……」
どうやら青年は金がなく職が無いらしい、私と同じである……
話を聞くと青年の名前はルークと言うらしい。ルークは魔王軍をクビになった黒魔道士らしいではないか。同じ境遇ということもあり、親近感を持ってしまった私は稼ぐため二人でパーティを組むことにした。
ルーク「この依頼とかでいいか?」
ルカ「私もっと派手にいきたい!どうせならサンドワームくらい狙おうよ!」
ルーク「無茶だな……危なくなったら逃げるなら受けるだけ受けてみるか?」
ルカ「うん!」
サンドワームとは砂漠地帯に生息しているでかいミミズである。
ルーク「サンドワームは通常魔法耐性が高いため剣士は必須だけど……」
ルカ「え?何言ってるの?二人で行くよ!」
〜砂漠地帯〜
ルカ「いなくない?」
ルーク「 サーチ」
ルカ「え?黒魔道士じゃないの!?」
ルーク「俺は補助魔法と回復魔法しか使えねぇんだよ……くるぞ!」
ルカ「マナブレード!」
手から魔力の剣を出す
ルーク「お前こそほんとに白魔道士かよ……エンチャント:火属性付与」
マナブレードが燃えさかる。
〜ギルド〜
なぜこうなった……
「買取ですね……とりあえず……Aランク認定でも良いですか?」
ルカ▪️ルーク「「なぜですか!?」」
ギルド職員「あなた達はなんの魔石を持ってきましたか?」
ルーク「サンドワームだろ」
ルカ「サンドワームです」
ギルド職員「グレーターワームです。Aランク冒険者が犠牲を払ってようやく倒せる魔物ですよ!」
あー、やってしまったようだ……ともかくお金は貰えたから明日からも頑張らなくては!