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フルダイブVRMMO【大江戸】~土地と賞金一億円を手にするのは誰だ~
フルダイブVRMMO【大江戸】~土地と賞金一億円を手にするのは誰だ~
厘/りん
ゲームVRゲーム
2025年08月25日
公開日
7,382字
連載中
 西暦2100年。 突如、太平洋に陸地が出来て日本の領土が拡がった。 本州と繋がる陸地は【ネオ・大江戸】と名づけられた。 開発途中の【ネオ・大江戸】 そこをイメージしたVRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)をネオ・トウキョウの政府が、あるゲーム開発会社と協力して作った。 ネオ・トウキョウの政府は【ネオ・大江戸】のキャンペーンのため、VRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)でかくれんぼ&風船割ゲームを行うことを決定した。 優勝者には【ネオ・大江戸】の土地と賞金は一億円! それを見た風間 蓮太郎(かざま れんたろう)&ゲーム名(レン)が拾った捨て猫の治療費にするために参加を決意する。 なぜか幼馴染の青葉 美咲(あおば みさき)&ゲーム名(サキ)も参加すると言い出して……。 VRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)で大規模なかくれんぼ&風船割(半円型ブローチ)ゲームが始める。

バージョン•1

第1話 ネオ・日本国政府からのお知らせ



  『全ネオ・日本国、国民へお知らせいたします』


 「え? なんだ?」

 「何?」

 ネオ・日本国 国民全員は何か悪い知らせかと思い、ざわついた。

 それは急にネオ・日本国政府より、あらゆる媒体から全国民へお知らせがきた。


 『新しい領土が誕生したことを記念して、【ネオ・大江戸】をイメージしたVRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)を数社と協力して製作しました』



  2100年になる2年前。

突如、ネオ・日本国のトウキョウの太平洋側で、海底火山により陸地が出来た。これにより、ネオ・日本国の領土が増えた。その領土を【ネオ・大江戸】と名付けた。

 その【ネオ・大江戸】は全世界でも、話題になっていた。



 「は? VRMMO【ネオ・大江戸】?」

 俺、風間 蓮太郎かざま れんたろうは友人の翔太とネオ・渋谷へ遊びに来ていて、歩いている途中でお知らせを聞いた。

 「へえ? 何か面白そう」

 俺と翔太は続きを聞こうと、歩くのをとめた。


『この【ネオ・大江戸】をイメージしたVRMMO(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)で優勝した者は、【ネオ・大江戸】の土地と賞金1億円をさしあげます!』


 「えっ!? マジ!?」

 「ええっ――!?」


『参加資格は18歳から24歳まで。審査あり、抽選もあります』


 「え――――っ!」

 政府のお知らせを聞いて参加資格の年齢の狭さに、あちこちで不満の声が上がった。


『まずはバージョン・1ワンから。順番に参加年齢やゲームの内容を変えていきますので、ご安心してください』


  おお――! やった――――!

 また歓声が上がった。そのお知らせを聞いて、人々はとりあえず大人しくなった。

 まさか、ネオ・日本国政府がそんなことを始めるとは思わなかった。皆も思っているだろう。


 「面白い。なあ、翔太も参加するだろう?」

 俺は翔太に話しかけた。当然参加すると思っていた。

 「いや……。俺はゲーム苦手だし、パスかな……」

 背が高い翔太を見上げて、なぜ!? と思った。


 「えっ! なんで? 1億円だぞ?」

 高校生にしては大人っぽい翔太に、俺は信じられないと言った。

 「俺は、パス!」

 翔太は、一度決めたことは変えない。頑固な奴なんだ。

 「そうなのか? 一緒に参加したかったな」

 俺は翔太と参加したかったけれど、無理に誘えない。残念だ。


『詳しい説明は、あらゆる媒体でお知らせしますのでお見逃しなく!』

 衝撃的なお知らせは、ぷつん! と切れた。


 街は静寂のあと、絶叫や歓声があちこちで上がった! 開発途中の新領土の土地と、賞金1億円がもらえるとなれば叫ぶだろう。

 全ネオ・日本国民が盛り上がった。


 ネオ・渋谷の立体広告で聞いた俺は、参加したいと思った。

 参加資格の年齢は大丈夫だけど、審査や抽選に選ばれないとダメだ。


 どうか当たりますように……と俺は願った。



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