目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報

第2話 夜は明ける…?

私は、家に帰ると急いで自分の部屋に入り、Tシャツとジーンズ、薄手の上着を羽織り、帽子をかぶって通帳と金目の物を全てバッグに入れて家を出た。


出る時に義理父が不審そうな目で私をみたが、「友達と約束がある、遅れたらきっと心配する。」と言って、義理父を振り切った。


母は、化粧を厚く塗っていた。

また、ホストクラブにでも行くつもりなんだろう。


私は駆け足で、指定された公衆電話のボックスに向かった。


学校のカバンぐらいの割と小さめのアタッシュケースと封筒が置いてあった。

中に現金が5万円と新幹線のチケットが入っていて、「次の指示はメールでする」と書いてあった。


私はアタッシュケースを抱えて、駅に走った。


乗り換えて、中心部の駅に着き、新幹線に乗った。


メールはまだ、来ていない。

私はアタッシュケースを新幹線の荷物入れに乗せると、少しだけ浅い眠りについた。


メール着信音で目を覚ました私は慌ててメールを見る。


『品川区×◯××駅で降り、その港にいる人物にアタッシュケースを渡せ。』


そう書いてあった。


品川…


ドラマぐらいでしか知らない場所を目指して私はアタッシュケースを抱えて電車を乗り継いだ。


一日寝ていないので、妙なテンションだ。


潮の香りがする…


私は人気のない港に向かった。


…誰も居ない…


と、思ったら、1台の高級車が港に入ってきた。


コレをあの人に渡せば…


終わる…


私に太陽は登るのだろうか…?


夜は…明ける…???


すると、中から2人の男が出てきた。
























拳銃を持って…












この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?