そうして、私たちは帰り道にある適当なレストランで食事をして帰った。
いや、帰ろうとしていた。
しかし、駐車場に出ると…
「夜宵、俺から離れるなよ。」
暁さんが私にそう囁いた。
え…?
その時!
鉄の棒やドスを持った、5人の男が私と暁さんを囲んだ。
「どこの組のもんだ?
俺が暁と知っての無礼か?」
「死んでもらう。
やれ!」
5人は一切に暁さんに殴りかかる。
しかし、暁さんは殴りかかる男の腕を取り、背負い投げしたり、2人を同時に蹴飛ばしたりと、全然負けていない。
しかし、その時!
私に鉄棒が振り下ろされた。
「キャァァァーーーーー!!!」
私は目を瞑る。
しかし、鉄の棒は下りて来ない。
そっと目を開けると、暁さんが鉄の棒を左肩に浴びて、私を庇っていた。
「何やっとんじゃ、おんどりゃぁ!!!」
暁さんは手刀で鉄棒を叩き落とすと、その男の腕を掴んで、ゴキリと折った。
男の悲鳴がこだまする…
私は怖くて怖くて、その場にへたり込んだ。
全員が倒れ、気を失う中、暁さんは私に駆け寄った。
「夜宵、大丈夫か?」
「あ、あ、暁さんが、怪我…」
「かすり傷だ。
問題ない。」
私は暁さんに抱き起こされて、車に乗った。
暁さんは、右手だけで運転すると、Bluetoothで誰かに連絡を取った。
『どうしました?』
「5人の男が◯××レストランに転がっている。
どこの回し者か吐かせてくれ。」
『わかりました。
すぐに向かいます。』
この声は、銀髪のあの人だ…
Bluetoothはすぐに切られ、暁さんは相変わらず左手をだらりと下げて運転していた。