「も、も、もう、帰るんでしょ?」
私は多少ヨロけながら尋ねた。
「んー…
髪型が野暮ったいんだよな。」
「髪ぃ…?」
げんなりする私。
「美容室でなんて言って切ってもらってんの?」
「は?
美容室なんて行った事ないわ。
ほら、私髪長いから、こうやって後ろの髪持ってきて、前でハサミで切ったら…」
「はぁぁぁ!?
ばぁぁぁか!!!
お前今時そんな事やってる女子高生居ないぞ!?」
暁さんは何故か怒っている。
「何よ!?
こんなに長かったら、分からないわよ、自分で切ったって!」
「そこの美容室入るぞ。
長さはそのままでレイヤー入れてもらう。」
私は暁さんに引きずられて行く。
暁さんは、私を美容室の席まで座らせると、美容師に何かを伝えて、また、美容師3人がかりのメイクとカットが始まった。
メイクとカット、全てが終わり、黒のワンピースに着替えた私はまるで別人の様だった。
黒髪はいつも以上に艶めき、メイクで、僅かにピンクの入った瞳と唇は輝きを増している。
「あぁ、上等だ…」
暁さんは満足そうに頷き、私は慣れない黒のミュールを履いて美容室を出た。
どうも、バランスが上手く取れない。
そんな私を見て、暁さんが腕を差し出した。
「あ、あ、ありがとう…」
変なの…
まるで私がお姫様のようだ…
彼は私を車に乗せると、運転席に引き寄せ、熱い熱いキスをした。
「んふぅ…
やめ…て…」
「これぐらいの礼は払うべきだろ?
口を開けて、俺を受け入れろ。」
「あ…ん…」
くちゅくちゅと卑猥な音がして、私は唇を開き、暁さんの熱い舌を受け入れた。