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第24話 ………

「………」


帰る?

あの地獄のような場所に?


でも、ここに居ても…

確かに私は金魚のフンのようだ…


「最後に、一つだけ忠告しておきます。」


「なに?」


私は顔を上げる。

どうして、暁さんといい神桜さんといいこうも背が高いのか。


すると、神桜さんは私に素早く口づけた。


「私はゲイではなくて、バイです。


もし、捨てられて行く場所も無くなったら…私のオモチャとして飼ってあげても良いですよ?」


「…私の事なんか好きじゃないでしょう?

アナタ?」


「だから、オモチャと言ってるでしょう?


暁さんも、そう思ってる事をお忘れなく。」


きっちりと、嫌味を言って行く辺りが神桜さんぽいな、とか、どーでも良い事を考えていた。


神桜さんのオモチャ…


それも悪く無いかもしれない…


いっそ、心が暁さんに奪われたのなら…


本当のオモチャとして暮らすのも、悪く無い。


ま、無いか。

一応恋のライバル、だもんね。

私と神桜さんて。


だけど、女も行けるって事か。


恐るべし、神桜!!!












そして、私は暁さんの所に戻った。


「若い衆が言ってたが、神桜と何話してた?」


暁さんは鋭い瞳でそう尋ねた。


「別に、何も。

言う義務は無いわ。」


「お前な、少しは警戒しろよ。

アイツはただのゲイじゃなくてバイだぞ。


美少女が大好きな、な。」


「別に私は神桜さんの事何とも思ってない。」


「だけど、話すな。

イラつく。

お前は俺のものだ。」


私もその言葉にイラつく、というセリフをなんとか呑み込んだ。


俺の"もの"?


やっぱり私はオモチャなの…?











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