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第103話

調月さんは言う。


進藤…護…!?


その名前を聞き、ハッとする。

あの進藤くん?


そう、私は中学生の頃、公立小学校から急に有名私立に入れられ、クラスメイトと馴染めずにいじめを受けていた。

その時、愛人の子供として、同じくいじめを受けていたのが、進藤くんだ。


私と進藤くんは仲良くなり、2人で手を握ってどんないじめにも耐え抜いた。


そして、将来を…


もう、忘れかけていた記憶だった…


「僕はあなたの為に死ぬ思いで努力して、調月グループの一翼を担うまでになったんです。

それなのに…

あなたは、僕のことなどすっかり忘れて…」


進藤くんは言う。


「だからって…!

こんなやり方間違っているわ!」


「構いません。

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