ayame
異世界恋愛ロマファン
2025年08月27日
公開日
4.7万字
連載中
暗殺組織・黒鍵の殺し屋として育てられた孤児のリシェル。ある日、武力で大陸を席巻しているエルネスト皇国第一皇子のディランを暗殺するよう指令が下される。
敗戦国の伯爵令嬢に扮しディランの元に嫁いだリシェルは、初夜の席で彼を亡き者にしようとしたが、返り討ちで意識をおとされてしまった。
一夜明けたリシェルに告げられたのは、ディランに「慈愛の女神の呪い」がかかっているということ。
呪われた皇子と呼ばれるディランは、彼のことを愛した人間にしか殺せないらしい。
「僕を殺したいなら、僕を愛さなくてはいけないよ」「冗談でしょう!?」。
かくして依頼遂行のために、リシェルはあらゆる手段で「絶対に死なない夫」を殺しにかかるが……。
「まだ僕を殺せないってことは、愛が足りないね」と荒唐無稽な無理難題を吹っかけてくる夫の周りには、彼の死を応援する忠臣の侍従に、彼を疎む皇妃、不穏な動きを見せる軍属の部下など、怪しげな人間ばかり。
「夫は私の獲物なのに、彼を殺したがるライバルが多すぎる!」。憤りながらもメイドに扮した仲間を従え、なんとか任務を全うしようとするリシェル。
やがて彼女はエルネスト皇家が抱く闇と呪いの本質に迫るとともに、育ての親でもある裏組織・黒鍵の不穏な動きに翻弄されていく。
黒鍵のエースと呼ばれた殺し屋リシェルは、果たしてディランを殺すのか、それとも愛するのか——。
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※R15(保険)※ヒロインが暗殺者としてポンコツなのはそういう仕様です。本格的な暗殺稼業の話がメインではありませんので、こんな暗殺者おかしいというツッコミはなしでお願いできたらと。※殺戮のシーンはほとんど出てきません。あくまでちょっとダークな異世界恋愛モノ(……と言い張る所存)です。