目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第4話

「あ、あの時の先生…すみません」

「これであの薬はおしまいね。その代わりに半年に一回点滴うちに来てね」


点滴、やっぱ私は…


「えーっと、手術をさせてもらったのですが。安静にしておかないといけなくて2ヶ月入院なのですが、学校とかどうしますか?でも常に点滴入れとかないとダメなんですよね」

「オンラインでします。部屋はある程度大人数の部屋がいいです!」

「了解です。明日の朝に移動しましょうか。お大事なさってください」

「ありがとうございます」


「しずく!今は強く言えないけど家帰ったら説教だからね!」

「はい…」

「自分の体なんだから大事にしてよね。じゃあね」


やっぱりお姉ちゃんは怖くて、荒くて、ぶっきらぼうだけど根は優しい。やっぱりいいお姉ちゃんだな…


                ー朝ー

「失礼しまーす。その後調子はいかがですか?もしよければ移動しようと思うのですが」

「だいぶ元気です。移動したいです!」

「ではベットから立ち上がれますか?」

「たぶん行けると…よいしょっ」

「では私についてきてください」


                トコトコ


                ー221号室ー

「こちらの部屋の右奥となります。当病院では患者のプライバシー保護のため、すべてカーテンで覆っております」

「わかりました」


ふぅー、落ち着いて。みんないい人のはず。私は大丈夫。最強だし。それに1人じゃない。こんくんもレイク様も付いてる。

よしっ行くしかないな。


                  コンコンコン


「失礼します。17歳高校三年生の雪野海雫といいます。約二ヶ月間よろしくお願いします。少しでも皆さんと仲良くなれたらと思っています。しずくって呼んでください!」

「よろしくね!私は高2の17歳!あと1週間だけどよろしくね!」

「僕は君と同じ高3です。よろしく。僕もあと2週間なので」

「俺の隣のエリアだー!俺もちょっと前に入ったばかりなのー!高3の限界受験生でやばい(笑)なーくんって呼んで~!」

「皆さんよろしくお願いします!」


               シャーッ


               テケテケ


ふぅ~、ちょっと初日だし頑張っちゃうか。数Ⅲやっちゃうか


        カキ    かき      ケシ       けし


「し~ずくさんっ!」

「わっ!」

「あぁー、ごめんね。びっくりさせたかったわけじゃなかったんだけど…」

「いえいえ!大丈夫ですよ!」

「でね!勉強がやばいの!」

「そーですよね…どこの大学目指してるとかあります?」

青葉松大学あおばまつだいがくかな」

「私も同じです!ちなみにどこ受けますか?」

「メディア科か理工学研究科かなって今は思ってる」

「私、理工学研究科にしようと思ってるんですよ!なぜメディア科なんですか?」

「今、ある事務所に属してるんだけどさ…もっと活躍できるようになりたくて」

「いい夢ですね!」

「勉強邪魔してごめんね、お互い頑張ろうね!」

「はいっ!」


邪魔してごめんって言われちゃった…けどそろそろやめようと思ってたからちょうどいい。ニュース見よっ


                ポチッ


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?