パレット太郎
歴史・時代日本歴史
2026年01月16日
公開日
3,023字
連載中
1944年――太平洋戦争末期。
圧倒的な戦力差の前に追い詰められた日本軍は、
“特別攻撃隊”――すなわち、人間爆弾・神風特攻を命じた。
舞台はフィリピン・ルソン島。
初の特攻作戦「敷島隊」に選ばれた五人の若者――
関行男、山田健太、宮本誠、高橋雅人、佐藤直樹。
家族を思い、仲間とふざけ合い、整備士に背中を預け、
彼らはそれぞれの「理由」を胸に空へ飛ぶ。
決して英雄ではない。
決して特別な人間でもない。
ただ、“命じられたから”死ぬのではなく、
“誰かを生かすため”に死ぬと決めた人間たちの物語。
そして、80年後の日本。
彼らの命の上に立つ平和の中で、
生き残った私たちは何を語るのか。
「俺も、逃げない。部下には、逃げろって言う。」
戦争の本質は、悲しみではない。
それは“腹が減った”という叫びであり、
生きることのどうしようもないリアルなのだ。
全編、直撃。
魂と煙草の火で焼き上げた、戦後八十年の証言小説。