魔剣者シャンペトル ― Mémoire Zéro ―
野花マリオ
異世界ファンタジーダークファンタジー
2026年03月30日
公開日
1,142字
連載中
※不定期連載/1話ずつ更新※アルファポリスにも連載してます。
ーー復讐するたび、俺は記憶を失う。
世界は、すでに終わっている。
人と魔と機械が争った大戦の果て、大地は裂け、空は濁り、文明は崩壊した。国家は消え、人々は“村”という小さな檻の中で、かろうじて生き延びている。
その終末を歩く、ひとりの男がいる。
――シャンペトル・ブーケ。“魔剣者”。
意思を持つ呪われた剣と契約し、斬るたびに“記憶”を失っていく存在。
過去も、名前も、愛したはずの面影さえも、少しずつ削り取られていく。
それでもなお――彼は剣を振るう。
理由は、ただひとつ。
奪われたからだ。愛する者も、居場所も、そして――復讐する理由さえも。
忘れていくはずのその執念だけを灯に、男は進む。
辿り着いたのは、滅びたはずの王国の末裔が残した“村”。
だがそこでは、失われたナニカが再び脈動し、“魔剣者を喰う魔剣”が目を覚まそうとしていた。
そして――
彼の復讐、その「始まり」を知る者が現れる。
なぜ世界は滅びたのか。魔剣とは何なのか。そして、復讐の果てに待つものは――救いか、破滅か。
これは、すべてを失いながらも戦い続ける男が、終わった世界に抗う、喪失と復讐の物語。