伊達ジン
ミステリーサスペンス
2026年06月05日
公開日
7,771字
連載中
企業や配信者の炎上対策を請け負うリバース・ガードで働く佐藤任三郎は、冷静な分析と危機管理で知られるコンサルタントだった。
しかしその裏には、法律や世論の隙間に逃げ込む悪質インフルエンサーを、ネット上に残された証拠と拡散構造で追い詰める「処刑人」としての顔がある。
迷惑動画、謝罪動画、切り抜き、暴露配信、ファンによる攻撃。炎上を金に変える者たちの裏側には、声を上げられない被害者がいる。
高校生の田中襟華が持ち込んだ相談をきっかけに、任三郎の表の仕事と裏の制裁は少しずつ交差していく。証拠がつながるたび、加害者の虚像は剥がれていくが、その手法は本当に救済なのか、それとも新たな暴力なのか。
処刑人の噂が広がるほど、任三郎自身もまた、裁かれる側へ近づいていく。