誕生日の夜、婚約者と幼なじみ女に辱められた私が六本木で逆襲——彼らは後に、私が日本屈指の財閥・佐伯家唯一の後継者だと知る
水母プリン
恋愛現代恋愛
2026年07月09日
公開日
1.7万字
連載中
小田切朝陽が二束の札束をテーブルに投げ置き、冷たく言った。
「お前が怜に近づいた理由は金だって認めろ。そうすれば、この金はお前のものだ」
その瞬間、宮沢真央は笑った。
そして――手にしていたケーキを、迷いなく彼の顔面へ叩きつけた。
次の瞬間。
クリームが飛び散り、氷水が浴びせられ、六本木最高級クラブは一瞬で修羅場と化した。
真央は長いテーブルの周囲を歩きながら、サラダ、デザート、飾り花……そこにあるものを一つずつ、かつて自分を嘲笑い、見下してきた者たちへ投げつけていく。
その行動には、すべて理由があった。
「あなたの婚約者が浮気している証拠、私は持っているけど?」
「あなたの慈善オークションでの過去の不正……公開されたい?」
だが、これはまだ始まりにすぎなかった。
彼女が取り出した完璧な証拠の数々――
限定公開ストーリーのスクリーンショット、グループチャットの履歴、ピンクダイヤ購入記録、掲示板での誹謗中傷の投稿元追跡。
それらが明らかになった瞬間、東京の名家たちは静まり返った。
そして、いつも彼女の後ろに立っていた男――高槻蓮司は、すでに弁護士チームを動かし、すべての準備を整えていた。
そう。
彼女は最初から、誰かに救われるだけのシンデレラではなかった。
彼女こそ、名門財閥・佐伯家唯一の後継者。
彼女を傷つけた者たちに、必ず代償を払わせる――
すべてを覆す、復讐の女神だった。