匿名グループに毎日運命をネタバレされたので、もう従うのはやめました――ついでに冷徹な義兄を私だけの忠犬にしました
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恋愛現代恋愛
2026年07月15日
公開日
1.9万字
連載中
吉田柚希は、学校中の注目を集める人気者・西園寺樹とネット恋愛をしていた。
彼は彼女に腹筋の写真を見せ、照れながらいろんな角度から写真を撮って送ってくる。
さらには彼女を喜ばせるため、首に犬用の首輪までつけ、顔を赤らめながら言った。
「君のことが大好きだ」
柚希は、そんな彼を“純情で可愛い彼氏”だと思っていた。
――初めて現実で会った日までは。
彼は彼女の顔を見るなり、嫌そうに眉をひそめた。
「……なんで君なの?」
その理由を知った瞬間、柚希は理解した。
彼が本当に想いを寄せていたのは、自分のルームメイト。
彼は相手を間違えて、柚希と半年間やり取りしていたのだ。
けれど柚希の反応は早かった。
次の瞬間、彼女の平手打ちが彼の頬に響く。
「私に彼氏がいるって知ってたくせに、彼のふりをして私を騙したの!?」
「残念だけど、あなたみたいな最低な男を好きになることなんて絶対にない」
そう言って、偽物の“純情わんこ系彼氏”を追い払った。
――そのはずだった。
しかし柚希は知らなかった。
一匹目の偽物を追い出した直後、次の“わんこ”がすぐに現れることを。
しかも、その相手は……。
彼女の美形な義兄だった。
学校の人気ランキング一位。
誰もが憧れる存在で、誰のことも気に留めないと言われていた先輩。
鷹羽湊。
そんな彼が、ある夕暮れの日。
赤く潤んだ瞳で彼女の部屋の扉を叩いた。
そして――
彼女の前に跪き、足を抱きしめながら震える声で言った。
「お願い……俺を、君だけの一番忠実なわんこにしてくれないか」
「一生、君だけを愛するから」