あらすじ
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吉田柚希は、学校中の注目を集める人気者・西園寺樹とネット恋愛をしていた。 彼は彼女に腹筋の写真を見せ、照れながらいろんな角度から写真を撮って送ってくる。 さらには彼女を喜ばせるため、首に犬用の首輪までつけ、顔を赤らめながら言った。 「君のことが大好きだ」 柚希は、そんな彼を“純情で可愛い彼氏”だと思っていた。 ――初めて現実で会った日までは。 彼は彼女の顔を見るなり、嫌そうに眉をひそめた。 「……なんで君なの?」 その理由を知った瞬間、柚希は理解した。 彼が本当に想いを寄せていたのは、自分のルームメイト。 彼は相手を間違えて、柚希と半年間やり取りしていたのだ。 けれど柚希の反応は早かった。 次の瞬間、彼女の平手打ちが彼の頬に響く。 「私に彼氏がいるって知ってたくせに、彼のふりをして私を騙したの!?」 「残念だけど、あなたみたいな最低な男を好きになることなんて絶対にない」 そう言って、偽物の“純情わんこ系彼氏”を追い払った。 ――そのはずだった。 しかし柚希は知らなかった。 一匹目の偽物を追い出した直後、次の“わんこ”がすぐに現れることを。 しかも、その相手は……。 彼女の美形な義兄だった。 学校の人気ランキング一位。 誰もが憧れる存在で、誰のことも気に留めないと言われていた先輩。 鷹羽湊。 そんな彼が、ある夕暮れの日。 赤く潤んだ瞳で彼女の部屋の扉を叩いた。 そして―― 彼女の前に跪き、足を抱きしめながら震える声で言った。 「お願い……俺を、君だけの一番忠実なわんこにしてくれないか」 「一生、君だけを愛するから」 閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2026-07-17 18:02ネオ・デビューネオ・デビュー2026-07-15 19:23作者のひとりごと作者のひとりごと
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結婚前夜、姉と密会する婚約者。「助けるため」と嘘をつく彼は知らない。私も人生やり直し、もう彼は選ばない。前世、幼い頃から共に育った恋人・桐生亘と結婚する前夜、姉から彼へ「薬を盛られたみたいだから助けに来て」とメッセージが届いた。私はそのメッセージを削除した。 翌日、姉は飛び降り自殺をした。 夫が亡くなる直前、夫も息子も私を責めた。彼は言った。「もう一度やり直せるなら、次は姉さんのメッセージを消さないでくれ」 けれど、私は本当に人生をやり直した。 婚約の顔合わせを行ったあの夜へ戻っていた。今度はそのメッセージを削除しなかった。そして予想通り、部屋の扉を開けた私は、婚約者と姉が一緒にいる姿を目にした。 両親は私に婚約を姉へ譲れと言った。私は彼に「あなたは正気なの?」と尋ねた。彼は「そうだ。彼女を責めないでくれ」と答えた。私は頷き、翌日には飛行機のチケットを買って家を出た。 三年後、両親から一本の電話があり、帰ってきて見合いをしろと言われた。 その時初めて知った。彼らが私に嫁がせようとしている相手は、幼い頃から私を嫌っていた男――鷹宮湊だった。 彼はいつも冷たい顔で私たちの後ろを歩いていた。試合を見に行くことも許してくれなかった。海外へ行って六年間、一度も連絡をくれなかった。姉は私の婚約を奪い、私の部屋を占領し、祖母が唯一私に残してくれた腕輪まで持っていった。 まさか姉が、ずっと前から桐生亘と関係を持っていたなんて。 私はもう、とっくに気にしていないと思っていた。けれど鷹宮湊は、家族全員の前で姉に奪われた腕輪を取り戻し、「これは帆夏さんのものです。彼女を想う者として、俺には取り戻す義務があります」と言った。 三年前の結婚式の日、彼から届いたメッセージはたった一つの「?」だった。私がそれを見たのは、飛行機を降りた後だった。三年ぶりに彼は私の前に立ち、こう言った。「次に会うことを、少しでも楽しみにしていただけるよう努力します」 私は知らなかった。彼がその“一分の期待”を得るために、すでに六年間も待ち続けていたことを。
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