養妹のために私を家から追い出した兄は、バラバラ遺体の現場で私のスマホを見つけた
コンブチャ
現実世界現代ドラマ
2026年07月27日
公開日
1.3万字
連載中
私は廃屋同然のアパートで桐谷亮に二日間も監禁され、痛めつけられた。命が尽きる寸前、ようやく兄への電話がつながった。
けれど兄は、養妹・詩乃の卒業論文をめぐって私を責め、わずか数十秒で自ら電話を切った。
死んだあと、魂となった私は兄について解剖室へ向かった。兄は私の手首に残る傷痕を何度も目にしながら、私だと気づかなかった。
やがて血痕の残る犯行現場から私のスマホが発見され、兄はようやく真実を知る。兄は私の遺体の前にひざまずき、もう一度だけ自分を「お兄ちゃん」と呼んでほしいと泣き崩れた。
その後、兄は詩乃の偽証を暴き、私を死に追いやった復讐者たちを追い詰めた。そしてようやく気づいた。
私が望んでいたのは、遅すぎた正義などではない。
ただ一度でいいから、兄に私を信じてほしかっただけなのだと。
もし来世でも兄妹になれ