ふたつの私、ひとつの星 ――ティックトッカー女子高生の揺れる放課後――
カトーSOS
現実世界青春学園
2026年08月31日
公開日
2,206字
連載中
放課後、屋上で踊った動画が、なぜかバズった。
高校生のマリンは、特別な才能があるわけでも、死ぬほど努力しているわけでもない。ただ友達と一緒に、なんとなく楽しく動画を撮っていただけだった。
けれど、ある日突然「見られる私」が生まれる。
フォロワーは増え、知らない誰かに褒められ、学校でも話題になる。光を浴びることは、たしかにうれしい。でも同時に、少しだけ怖い。
そばには、変わらずカメラを回してくれる幼なじみ・さとる。
そして、人気ティックトッカーのつばさが、マリンに近づいてくる。
安心をくれる人。
世界を広げてくれる人。
ふたりの間で揺れながら、マリンは少しずつ、自分自身と向き合っていく。
これは、大きな恋の物語ではない。
けれど、誰かに見られることと、誰かを好きになることのあいだで揺れる、小さくてまぶしい青春の物語。