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アウト・オブ・バウンズ~僕らのゲーム制作日誌~
アウト・オブ・バウンズ~僕らのゲーム制作日誌~
遊馬友仁
現実世界現代ドラマ
2026年09月01日
公開日
1.7万字
連載中
2006年初秋───。 山本達也は、新作ゲームの発売待ちの列で、幼馴染の鳴滝ひかりと偶然再会する。 約十年ぶりの再会に驚く彼に、ひかりは自身が制作したというPCゲーム『キミと彼女のバグフィック』」が入ったUSBメモリを手渡した。 ​シェアハウスに戻った達也は、早速、新作ゲームそっちのけでひかりの自作ゲームをプレイするが───。 それは、強烈なビジュアルのヒロイン「エリリン」が登場する個性的な恋愛シミュレーションだった。 別ルートのキャラクターを攻略しようとすると、エリリンがプレイヤー自身に語りかけ、ゲームシステムを改変して無限ループに陥れるという、メタフィクション要素を持つ「トンデモ」ゲームであることが判明した『キミと彼女のバグフィクス』。 しかし、​達也は、シェアハウスの同居人で大学の友人でもある和也と渚にこのゲームをプレイさせ、ひかりを大学の課題である共同制作ゲームのメンバーに迎えたいと相談する。 それぞれにゲームの感想を語った友人たちに、達也は、ひかりとの出会い───中国から来日して言葉の壁に苦しんでいた小学生の自分を、彼女はゲームを通じて救ってくれた恩人であることを語る。 ​翌日、達也は大学のサラ助教授に相談し、他大学の学生であるひかりを共同制作者として迎える許可を得る。サラ助教授は、ひかりのゲームが持つ「第四の壁の越境(メタ構造)」という批評性を高く評価する。 達也は、ひかりの才能を再確認するとともに、彼女をチームに引き入れるための説得に向けて決意を新たにして───。

序章〜無謀なだけのプロトタイプ〜

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