EDと偽る夫を捨てたら、なぜか腹黒御曹司に狙われました
リンドウ
恋愛結婚生活
2026年09月08日
公開日
1.9万字
連載中
結婚して三年。
玉青は勃起障害を抱える夫の将太に寄り添い、治療法を探し続けてきた。三年間、夫婦生活のない日々を送りながらも、一度として不満を口にしたことはなかった。
しかし、そんな玉青に返ってきたのは感謝でも後ろめたさでもなく、将太の裏切りだった。
不倫相手は、玉青が信頼していた女性の心理カウンセラー。
将太は玉青に愛を囁きながら、その裏で愛人との浮気の楽しさに溺れていた。それでも自分は不倫などしていない、あくまで「治療」を受けているだけだと信じて疑わない。しかも、玉青が自分のもとを去るはずなどないと高をくくっていた。
だが将太は知らなかった。
玉青がすでに彼を騙して離婚届けへ署名させ、二人を社会的に抹殺するための証拠を密かに集めていたことを。
調香を愛する玉青にとって、それは人生を懸けた夢だった。
しかし将太は、彼女の夢を「くだらない遊び」としか見ていなかった。
やがて玉青は眩いスポットライトの下に立ち、メディアがこぞって取材を申し込む「香水の女王」となる。
さらに、将太がずっと見下していた玉青こそ、彼が何度頼み込んでも提携してもらえなかった、あの謎の大物投資家だったのだ。
すべてを知った将太は激しく後悔し、玉青の前にひざまずいて復縁を懇願する。
「玉青、俺が悪かった! もう一度だけチャンスをくれ!」
玉青は冷たく笑った。
「後悔にまみれた今のあなた、私を裏切っていた頃よりずっと素敵よ」
それでも諦めきれない将太は、自ら作った弁当を差し出す。
「君を待つよ。一年でも、二年でも、一生だって!」
すると、頂点に立つ大物が、その弁当を迷いなくゴミ箱へ投げ捨てた。
玉青の腰を抱き寄せ、強い独占欲をあらわに宣言する。
「未練がましい負け犬は失せろ。お前に彼女を求める資格すらない!」