家で存在しないも同然の次女で、姉にビンタまでされた私が、全国模試で一位を取り、姉の彼氏まで奪いました
ぬくぬく
恋愛スクールラブ
2026年09月16日
公開日
2.9万字
連載中
桐島澪は、家の中で透明人間のように扱われる次女だった。
姉の茜は、澪の代わりに進路希望の資料封筒を受け取り、引き出しに隠したうえ、提出日までわざと間違えて教えた。
澪の模試の成績表まで、姉の引き出しから見つかった。
クラスのグループチャットでは、澪が偏差値を偽っているという噂が流れ、約束していた食事会も一人、また一人とキャンセルされていった。
ある日、屋上で姉が五十嵐湊を抱きしめているところを目にした澪は、二人がキスをしたのだと思った。
さらに姉は、澪の濃い色の振袖に漂白剤をかけ、主紋まで切り裂いた。
父親は理由を聞くこともなく、彼女をビンタした。
母親は言った。
「あなたは妹なんだから、お姉ちゃんに譲りなさい」
澪は全国模試で文系順位一位の結果を手にして、東京へ向かった。
それからしばらくして、家族で食事をすることになった日。
姉はまた、湊は自分の恋人だと言い出した。
澪は静かに電話をかけ、スピーカーに切り替えた。
すると、湊の声が響いた。
「俺は彼女と付き合っていない。今、俺が付き合っているのは桐島澪だ」