偽の令嬢は「面倒な妻」を卒業します~今さら愛しても手遅れです!~
寒露
恋愛現代恋愛
2026年10月10日
公開日
4.7万字
連載中
夫とその初恋の女に、コンドームを袋いっぱい送りつけた。
30分後、夫から届いたのは謝罪ではなく、200万円。
「暇ならバッグでも買ってこい」
結婚して2年。愛されたくて必死だった私に、夫はいつも「面倒だ」と冷たかった。なのに彼女がねだれば、自らリンゴを摘み、私には見せない笑顔を向ける。
しかも私は、赤ん坊の頃にすり替えられた「偽令嬢」だった。育ての父は財産をすべて奪い、「家のために夫に尽くせ」と命じた。
夫が私と結婚したのも、初恋の女を守るため。
そして見つかった本物の令嬢は――その初恋の女だった!
家族に溺愛される彼女とは逆に、私は「他人の人生を奪った偽物」と罵られた。
彼女のファンに汚物を浴びせられ、亡き養母の墓まで荒らされた。なのに夫は加害者をかばい、
「まだ子供だ。大ごとにするな」
もう、終わりにしよう。
財産を求めず離婚協議書を差し出したのに、夫は「親が認めるまで離婚しない」と拒んだ。
私は秘書を辞め、諦めたドレスデザイナーの夢を追い始めた。
もう夫の愛などいらない。
すると、あれほど無関心だった夫が、今度は私を引き止め始めた。
私が本当に去ると気づいたのだろう。
でも、遅い。
あなたが「面倒な妻」と呼んだ私は、もういない。
今さら愛しても、手遅れよ。