バツイチ社長と結婚して継母になった私。誰もが私を意地悪な継母だと罵ったのに、私が救った継子は億万長者になった
カナリア
恋愛結婚生活
2026年10月09日
公開日
2.9万字
連載中
私はバツイチの社長と結婚した。周囲の誰もが、私を意地悪な継母だと罵った。
満月の夜、大雨の中、夫の前妻の息子がドアを叩いた。全身ずぶ濡れで、靴の縁は破れ、彼はただ「二日だけ泊めてほしい」と言うのが精いっぱいだった。
実の母親と義父は、月見団子ひとつを理由に、彼を家から追い出した。
寮で使えるお金は一週間にたった500円。冬でも薄い布団をかぶり、食堂でお金がなければ食事を一回抜いていた。
私は大きなお腹を抱えながら、彼のために温かい麺を用意し、服を買い、寝床を整えた。
ところが実の母親は、親権を盾に彼の入学手続きを妨害し、夫が養育費をもっと増やさなければ、必要な書類に署名しないと言い出した。
やがて彼は姓を変え、私を「お母さん」と呼ぶようになった。
そして億万長者になった彼は、一戸建ての家を購入した。購入者欄に記されたのは、私の名前だけだった。
実の母親と義父が家に乗り込んできて問い詰めると、彼は私の前に立ちはだかり、こう言い放った。
「誰が俺によくしてくれたかで、俺も誰によくするかを決める。血がつながっているからって、この家がお前のものになるわけじゃない」
満月の夜、彼は私に言った。
「お母さん、約束を果たしに来たよ」