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スカーレットフェアリー~彼岸花の絵と、3つの時代の怪異~
スカーレットフェアリー~彼岸花の絵と、3つの時代の怪異~
江藤ルミエール
ホラー怪談
2026年10月10日
公開日
1.4万字
連載中
女学院に残された“彼岸花の絵”が、100年に亘る怪異を呼び覚ました。 広島の秀麗女学院で描かれた、1枚の彼岸花の絵。 その背後には、“赤い妖精”と、3つの時代に現れる同じ名の女――黄島早記の影があった。 1920年代の秀麗女学院。 少女・久世初音は、美しい上級生への憧れと、彼岸花の絵に秘められた違和感に少しずつ惹き寄せられていく。 やがて起きる不可解な死。 消されていく名前。 絵の中に増えていく、妖精のような影。 時は流れ、1980年代。 かつての事件は、秀麗女学院の継続校・星華女子学院の旧校舎に残る怪談として囁かれていた。 美術部、資料室、文化祭、講堂。 星華女子学院の生徒・森崎千晶の日常の隙間から、封じられたはずの赤が再び滲み出していく。 そして現代。 名古屋の大学院生・池内茜は、白骨体の発見と1枚の彼岸花の画像をきっかけに、100年近くに亘って繰り返されてきた事件を追い始める。 彼岸花の絵は、何を閉じ込めているのか。 なぜ死者は、“妖精”として現れるのか。 3つの時代に現れる黄島早記とは、何者なのか。 少女たちの憧れ。 旧校舎に残る怪談。 現代に送られてくる彼岸花の画像。 そして、事件の背後で静かに動く異質な者たちの影。 3つの時代を辿るうちに浮かび上がるのは、美しいものに死者を残すことの意味と、忘れられた者を記録することの歪んだ祈りだった。 これは、ただ怪異の正体を暴くための物語ではない。 耽美な女学院ホラー、学園怪談、現代調査ミステリー、そして異質な存在の気配が交差した先に残るのは、解決だけでは終わらない、ひとつの赤い残像だ。 *今作は、前作『ブルークレイビング』と同一世界観に連なる作品です。 *今作のみでもお楽しみいただけます。 *前作も一緒にお読みいただくと、人物関係や背景設定をより深く味わっていただけます。

第1章 BLOOMING

第1話 彼岸花

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