偽装死したクズ夫の遺産100億を相続したら、裏社会の帝王に溺愛されました
Wolf
恋愛現代恋愛
2026年10月27日
公開日
2.4万字
連載中
#極道の執着溺愛
#凛とした強気ヒロイン
#偽装死の陰謀
#新たな恋の始まり
#クズ夫の後悔
夫の初七日、木下葵は衝撃の真実を知った。
――死んだはずの夫・木下斐人は、生きていた。
しかも、亡き双子の兄になりすまし、義姉を妊娠させて一族の血筋を残そうとしていたのだ。
だが、葵は泣かなかった。取り乱すこともなかった。
ただちに弁護士に連絡し、夫の死亡を正式に確定させ、全財産を相続した。
ところが、葵が妊娠三か月だと知った義姉は、深夜、彼女を地下室に監禁。流産を引き起こす毒薬を注射した。
駆けつけた斐人は、義姉の嘘を鵜呑みにし、あろうことか自ら棚を押し倒して葵を下敷きにした。
お腹の子を失った瞬間、葵の中で夫への愛も完全に死んだ。
そして迎えたチャリティーオークション。
葵は大勢の前で斐人の死亡証明書を突きつけ、彼を一生、亡き兄の名でしか生きられない男にしてやった。
今さら後悔しても、もう遅い。
やがて、廃墟に膝をつき、涙を流して泣き崩れる斐人。
その頃、葵は誰もが恐れる極道の大物・御厨景虎の腕に抱かれ、甘いひとときを過ごしていた。
それも、彼に煮込みスープの作り方を教わりながら。
「そんなに私を甘やかして……周りに笑われない?」
景虎は葵の髪にそっと口づけ、当然のように言い放った。
「俺の女を、俺が大事にして何が悪い。誰に何を言われようが、俺はお前を一生甘やかす。文句を言う奴がいたら、二度と笑えなくしてやる」
その言葉に、葵は幸せそうに微笑んだ。
かつては、愛なんて打算と駆け引きでしかないと思っていた。
でも、今ならわかる。
本当の愛とは、誰かに宝物のように大切にされ、安心して笑い合えることなのだ。