子ができないはずの財閥社長に嫁ぎ双子を妊娠!「ふしだらな身代わり女」と罵られたが、あの夜の3分間は本当に彼とした!
Akari
恋愛現代恋愛
2026年10月29日
公開日
2.3万字
連載中
千草霞が御影家に嫁いだ日、東京の財界ではこんな噂が飛び交っていた――
「口のきけない女と跡継ぎを残せない男か。お似合いの夫婦じゃないか」
結婚から一年後、霞は自分から寝室を別にすることを提案した。
彼女は夫が口のきけない厄介者の自分を疎んでいると思い、夫は彼女が自分の身体の欠陥を嫌っていると思っていた。
二人は壁一枚を隔てて暮らし、彼女が作った薬膳料理を、彼は毎晩黙って飲み干していた。
互いに何も言い出せないまま。
ある日、宴会の席で突然つわりに襲われた霞。夫は妊娠検査薬を手に、彼女に尋ねた。
「俺は君に触れたこともない。お腹の子は誰の子だ?」
彼女は答えられなかった――三か月前、彼が高熱で意識を失っていた夜、自分から一線を越えてしまったのだ。
仕方がなかった。彼はあそこに傷を負っていたとはいえ、あまりにもいい身体をしていたのだから。
彼は言った。
「君の選択を尊重する。子どもが生まれたら、協議離婚しよう」
霞は頷いた。
彼は彼女をアメリカへ送り、出産に備えさせた。
その後も何度も海を渡り、彼女と一緒にスーパーへ行き、映画を観た。
彼女が離婚協議書を差し出すと、彼はそれを破り捨てた。
「もう離婚なんてやめないか。頼むから」
長寿祝いの宴席で、ある者が彼女を公然と非難した。
「血のつながらない子どもを御影家の後継者に据えるつもりか」
御影玄一郎は険しい顔で宣言した。
「この二人の子どもは、湊と霞の実子だ」そして、その場で代々受け継がれてきた翡翠の勾玉のペンダントを彼女に授け、二階堂家とのすべての取引を打ち切ると発表した。
その後、子どもたちは成長するにつれ、ますます彼にそっくりになっていった。
ある深夜、彼は尋ねた。
「子どもはどうやってできたんだ?」
霞は彼の首に腕を絡めた――さて、どうでしょう?