御影社長、今さら引き止めても遅いです!早瀬秘書はもう辞めました
ネムチーズ
恋愛現代恋愛
2026年11月05日
公開日
5.8万字
連載中
早瀬凛花は、御影征臣社長の秘書であり、彼の愛人でもあった。
そんな関係が、何年も続いていた。
凛花は最初から分かっていた。征臣が自分を通して見ているのは、別の女性だということを。
それでも彼のそばを離れられず、秘書として、そして愛人として、彼に尽くし続けてきた。
しかし、ある日、凛花が勇気を出して尋ねた。
「もし私が妊娠したら……?」
その言葉を最後まで聞くこともなく、征臣は冷たく言い放った。
「その子は堕ろせ」
その瞬間、凛花の心は完全に砕けた。
もう十分だった。
彼女はついに征臣との関係を終わらせることを決意し、別れを告げる。
ところが、どんな相手にも動じず、常に冷静沈着だった御影征臣が、凛花を失うことに初めて取り乱した。
そして、再会の日。
「御影社長。私たちは最初から金で結ばれた関係です。これ以上、しつこく付きまとわないでください」
凛花は冷たく言い放ち、彼の手を振り払った。
だが、次の瞬間――。
人目もはばからず、あの冷徹な御影社長が彼女の前に跪いた。
凛花のスカートの裾をつかみ、必死に引き止める。
「凛花、俺が悪かった……頼む、もう一度だけ、君を追いかけるチャンスをくれ」