作家インタビュー:碧絃(aoi)——一番狙っているのはコミカライズ化ですねネオページ編集部2025年04月09日


――では、自己紹介をお願いします

碧絃(aoi)と申します。執筆歴は2年くらいです。元々は少年マンガがすごく大好きで、とある原作者さんをマンガ家さんだと思っていた時期があります。その方の原作小説などを読んで、自分もこういうものが書けたらいいなあ、と思って執筆を始めました。


――ネオページを利用し始めたきっかけはなんですか

XのDMで現在の担当編集さんにお声がけいただきました。


――最初はどんなお気持ちでしたか

ものすごく申し訳ないんですが……「詐欺かな」と思いました(笑)。先に契約していた作家さんに知り合いがいたので、ネオページって大丈夫そうですか、って聞いたりして。まだサイトが始まったばかりだったので怖かったです。でも大丈夫そうだったので(笑)。


――その節は怖がらせてしまい、申し訳ございませんでした!

いえ、今となっては担当編集さんに申し訳なかったなと思ってます(笑)。


――ほかの方から「どうして自分が?」と言われるのですが碧絃(aoi)さんはどうでしたか

いや、思いましたよ! プロ作家ならともかく、ウェブ上で趣味で活動しているだけなのに、なぜ? って。すごく焦りましたね~。


――現在連載している作品について、見どころなどを教えてください

現在は『禍祓怪異譚〜穢れた神歌〜』というホラー作品を連載中です。ホラーって“ずっとおどろおどろしいもの”、“オチに怖いものが出てくるもの”とか種類があると思うんですが本作は「キャラクターに感情移入しやすく」を軸にしています。作中で急に怖いことが起きる=感情移入していたから自分事に感じる、みたいな。

戦闘シーンなども書く予定でいますが、盛り上げる場面は頑張って書いていますので注目してほしいなと思います。派手なシーンが一番頑張って書いてます!


――ご自身もホラー作品がお好きなのでしょうか

はい。特に神永学先生の作品が好きです。でも神永先生の作品って終始どろどろしているわけじゃないんですよ。現代ドラマ×ホラーのような雰囲気なので、自分もそれに寄せて書いている気がします。


――日常に潜む怪異、みたいなイメージでしょうか

そうですね。若干ファンタジー要素も入っている気がしますけど(笑)。「現実にありえそうだな」と感じる怖さが好きです。


――ホラー以外に、自分ってこれ好きだなあ、みたいなものはありますか?

実はお笑い系の話が好きです。がっつりギャグだけ、コメディに振り切ったもの、とか。今後はそういうのも書きたいと思ってます。


――サポートプログラムについてはいかがでしょうか。ここが魅力! というポイントを教えてください

やっぱり、担当さんに原稿を見てもらえるというのが一番のメリットかと思います。書いてると色々気になってしまうんですよね、これ違うかもとか、迷ってしまったりもするんですが質問したら答えてくださるので頼りになるなと思ってます。

作家仲間の方もいるんですが、相談できないこともあるので……。「どっちがいいと思う?」って聞いてみても「責任が持てないから答えられない」って言われることもあるんですが、担当さんなら「こっちがいいんじゃないか」ってアドバイスしてくれるのでありがたいなと思ってます。


――担当者の対応についてどう感じているかもぜひ教えてください

すごくちゃんと答えてくださるのが嬉しいです。あと、案をいろいろ出してくださるので助かっています。


――逆に担当者もっと頑張って! というポイントはありますか

仕事面では一つもないです。いつも感謝しています。……ただ真面目な方なので、恐縮してしまうことが多くて、もう少し肩の力を抜いていただけたら嬉しいなあとは思います。メール見ながら嫌な汗かいたりしてるときあるんですよ(笑)。


――担当者との距離感はいかがですか

自分は今くらいがちょうどいいです。メールのやり取りは月に1~2回くらいですが、しょっちゅう連絡が来ても返せないと思うので。


――活動するにあたってネックになっているものはありますか

いまのところはないですね。あ、スケジュール管理で困っちゃうことはあるかな。


――契約作家になったことでなにか変化はありましたか

どれだけ忙しくても、毎日1,000文字以上書く、という目標ができましたね。前は書かない日も結構多くて、マンガを読んで終わり、映画を見て終わりみたいな日があったんですけど、契約作家になってからは毎日必ず書くようになりました。


――忙しい日、ということは作家業以外にも……?

はい、仕事勤めをしています。なので繁忙期とかもあるんですが、今は必ず1,000文字、毎日小説に携わる、という意識で執筆しています。


――お仕事と執筆、どちらもこなすのは大変そうですね

そうですね~。仕事に行くのはイライラする日とかもあるじゃないですか、なので作品のテンションを維持しないと……となると難しいと感じる日はありますね。でもそういうもののバランスをとって、息抜きをして、執筆をする、というのは自分なりにできているんじゃないかと思ってます。


――モチベーション維持の方法やルーチンワークはありますか

1,000文字書くのは目標でありルーチンでもあります。嫌なことがあった日はお気に入りのマンガを読んで気分転換して、リセットするようにしてます。切り替えたらまた書けるようになるんですよね。


――スランプになったときはどうしていますか

実はまだなったことないんです。執筆歴2年くらいなので……いまのところは順調です!


――お体を大事にしてほしいです。続いて、原稿料を何に使ったかお伺いしてもいいですか

あ、まだ貯めているところです。タブレットで執筆しているのですが、原稿料が貯まったらタブレットを買い替えたいなと思ってます。今使っているタブレット端末は人から譲ってもらったもので、6年前とかのモデルなんです。


――結構、年季入ってますね

そうなんですよ(笑)。だから絶対買い替えようと。小説でもらったお金だから、小説のために使いたいなと思ってます。


――現在の原稿料には満足していますか

ありがたいなと思うくらいは貰ってますよ!


――もう少し単価が高くなればいいなとは思いますか

思います、というか(契約作家は)全員が思ってるんじゃないかなあ(笑)。


――「原稿料がもらえる」という形式についてどう思いますか?

アマチュア作家にはすごく嬉しいことだと思います。入賞しないとお金ってもらえないじゃないですか。それに受賞できないとそこで諦めちゃう人もいるだろうし。


――原稿料があると気持ち的に違いますか

もっと頑張ろう! って思えますね。


――書籍化やアニメ化は狙ってますか

もちろんです。だけど一番狙っているのはコミカライズ化ですね。やっぱりマンガが好きなのでノベルよりもコミックのほうがいいなと思います。前は自分で絵が描ければ! と思ってたんですが無理でした。


――絵を描くのって大変ですもんね

そうなんですよね、1枚絵を描くのは良いんですけど同じ人物を何ページも描くのが無理だったんです。なので小説でなにか受賞すればコミカライズしてもらえるんじゃないか、という希望を持ってます。


――プライベートに踏み込んでみます! お休みの日、執筆以外だとなにをしていますか

マンガを読んでいることが多いです。とにかくまとめて一気読みます。20冊くらい。


――最近イチオシのマンガはなんですか

うーん……たくさんあるので悩みますね……


――複数作品でもいいですよ(笑)

あ、本当ですか(笑)。でもそうですね、特に面白かったのは『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』(右薙光介、講談社)ですね。


――異世界ジャンルもお好きなんですね

なんでも好きです。でも異世界作品書くのは難しいんですよね……。好きなものと出来ることが違うというか。戦闘シーンを書くのが苦手で、だけど異世界はダンジョンとかがあったら戦闘シーンが必要じゃないですか。戦闘シーンも書けたらもっと作品の幅が広がるとは思うんですけど。


――初めて書いた作品に関連するエピソードはありますか

カクヨムさんに連載してる連作短編が初作品です。読みながらうしろを振り向いてしまうような作品をかけたらいいな、と思って。読みながら背後が気になっちゃうみたいな。「読んでたら犬が挙動不審になった」「怪奇現象が起こった!」ってコメントがもらえて嬉しかったです(笑)。


――2年活動してみて、感動したことはありますか

マンガが好きなのに、前はセリフが全然書けなかったんですよ。今話したカクヨムさんに載せてる短編集は、17万文字あるのにほぼナレーションや描写なんです。セリフが全然なくて。最近は人気ジャンルも書きたいなと思ったので、台詞の分量を増やすのを意識して、出来るようになったなと思います。自分、成長したなあ~って。


――ほかのサイトは利用していますか

よく使うのはカクヨムさんです。


――それぞれのサイトの良さがあると思いますが、カクヨムさんの良さはなんでしょうか

カクヨムさんは作品が探しやすいし、投稿も簡単です。


――ネオページにもいいところはありますか

他のサイトさんと比較して使いやすいと思います! ヘルプとか見なくてもわかりやすいですよね。まだ使ってない方に投稿しやすいよ~って教えてあげたいです。

それから表紙がたくさん並んでいて作品の雰囲気もわかるのがいいですよね。カクヨムさんは文字だけなので、自分で作品の中身をイメージをしないといけないじゃないですか。イラストでパッと印象付けられるのはいいなと。あとはトップページに完結作品だけを出してくれる機能があったらもっといいですね!


――実際に使ってみて、最近のネオページの印象はどうですか

アットホームな感じでいいなと思ってます。アンチコメントもつかないし、担当さんも応えてくれるし、書き手じゃない参加者にもコンテストで商品が出るので。

参加しただけで何か貰えるってこと、あまりないと思うんです。運営さんがユーザーも見てるなあ~と思います。


――碧絃(aoi)さんがいま注目しているジャンルを教えてください

異世界恋愛ですね。人気が「異世界ファンタジー」から「異世界恋愛」に移ってきているような気がします。女性向けが増えたなあ、多いなあ、って。マンガのランキングも上位が女性向け異世界になってきましたよね。


――普段どんなふうに作品を探していますか

見たいジャンルのランキングを上から見ていく、というような使い方が多いです。


――ネオページでおすすめの作品は見つかりましたか

ちょっとブックマーク内を探していいですか? ……探してるときに限って全然出てこないんですよね。……あった!

武内ヤマトさんの『アルカナキャプチャーと巻き込まれ系主人公』は最初から追いかけてます。


――作品のおすすめポイントはなんでしょうか

題材がタロットなのが珍しいなと思います。あと意外に戦闘シーンが多いんですよ。自分では書けないけど読むのは大好きです(笑)。勉強も兼ねて読ませていただいてます。


――武内ヤマトさんも契約作家さんですが、ほかの作家さんと交流はされていますか

SNSではたまにお話する方もいます。どうでもいい会話とかもたくさんしますよ。執筆進んだ~も、どこそこに出かけた~とかも。

でも本当はSNSやめたいです。この30分あったらもっと書けたのに~とか思いますから……。


――ネオページに将来性は感じていただいてますか?

もっと出口が増えたらいいなと思います。書籍化とかアニメ化とか。


――ネオページは執筆だけで稼げる環境を、と考えていますが作家さん目線としてはいかがでしょうか

個人的には「形になったほうが嬉しいな」と思うので、執筆だけで収入を得るの“も”、書籍化“も”あったらいいなって感じです。


――今後、ネオページに期待することはありますか

うーん、コンテストもたくさんやってくださってますし……。コミカライズ前提コンテストだったらぜひ! 以前にpixivで猫に寄付するコンテストをやってたんですけど、すごくいいなと思って参加したので、ネオページでもチャリティ系企画をやってほしいです。


――ネオページ未経験の人に向けて一言お願いします

30万文字って躊躇するかもしれないけど担当さんがいるのはすごくいいことで、お金ももらえるのは楽しく書けるのでチャレンジしてみてほしいなって思います。


――碧絃(aoi)さんのファンの方に向けて一言お願いします

他の作品もいっぱい書きたいと思っているので、これからも読んでもらえたら嬉しいです!


――本日はありがとうございました。


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